テラーノベル
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登場人物
(数伏 もも) (井代炉 未咲)
(彩世 琉)
スマホからピコンピコンと音がする。
落ち着いた曲と微かに聞こえる客の声、実に自分によく似合う。
ネットでは、今頃自分の投稿に頭の悪い奴らが群がってるはずだ、 雰囲気投稿とかいうつまらない物で、興味を持って興奮するバカが集まるんだから。
彩世「本当に愚かで⋯笑わせてくれるよね」
うるさかった通知が鳴り止み、スマホに手を伸ばす
彩世「今日も笑わせてくれよ」
コメント欄をひらくと予想的中、ネジが外れてるようなコメントが沢山だ
彩世「あー予想を裏切らない面白さ」
思わず大きな声で笑ってしまった。だが仕方ないことだ面白いことを書き込むこいつらの責任だ
彩世「かっこいいとか今更すぎ、会いたいとか鏡みて言えよ、好きですねぇ⋯好きなら俺の言うことなんでも聞けよ」
これくらいじゃもう笑えない、シュッシュッとスクロールで飛ばし見をすると
??『藤とクモ喫茶にいますね?』
「は?」思わず声が漏れた
なんでこの場所が、ハッシュタグにも書いてないはずだ
いや待て、ここに一度来た客で知ってる可能性もある。頭の中でグルグルと考えが回っていた
ピコン
通知がなった
??『窓側から2番目のボックス席にいますね?』
またコメントが来た、なんでだ?写真には自分とコーヒーしか写ってないはずじゃ
乱暴にスマホをタップして写真を見る、グルグルと回っている黒い画面に怒りが湧いてくる
彩世「なんで⋯どこから分かったんだよ!」
写真を確認すると、端のほうに窓とコップに薄くだが反射した観葉植物の影
彩世「は?⋯これで」
ピコン
スマホを思わず放り投げた
画面には
??『こんにちは、見つけたよ』
もも「こんにちは、彩世⋯琉さんですね」
背中からでも分かる、怯えた様子の彩世の肩に手を置く
もも「貴方に会いたかった。素敵なお顔ですね⋯震えててまるで死にかけのドブネズミみたい」
そっとももは彩世の首に触れる、その手はまるで全てを知り尽くした様子で血管を撫でた
もも「でも眠ったお顔も素敵だと思うの、ねぇ?私の為に見せてくれる?」
そう言うと、ももの糸のような目がより細くなる
もも「私ね、あなたの事気になってたの。あら逃げないで?話を聞いてね?できるでしょ?私のためだもの」
這いずるように逃げようとする彩世の腕を掴む
ミシっと音がして、彩世の悲痛な声がもれるはずだった「あら?騒がしいのはダメよ」その一言の後、彩世はグイッと首をももの方に向けられた
シュッ
あたりに甘い匂いが香る
もも「どう?眠くなってきた?⋯なるはずよね」
彩世の意識が完全に無くなる瞬間
「本当に⋯素敵ね」
ももの何も映っていない真っ暗な目がこちらを覗いていた
脱力した彩世に目を細めると、未咲に連絡をした
もも「未咲、こっちは終わったわ。とても満足させてもらった」
未咲「もうっ、それよりその男どうやって運ぶ気?お店の中で気絶させちゃダメじゃんか」
電話から未咲の不満な様子が伝わってくる
もも「大丈夫よ、私だって考えなしじゃないわ。先に戻るからあんたも早く終わらせなさいよね」
未咲「はーい、じゃあ切るね」
切る直前何か水しぶきのような音が聞こえた
もも「あいつ、制服汚してるわねきっと」
コメント
2件
今回ももちゃんかっこいい!!!未咲君視点も楽しみにしてます! ちなみに間違ってたらごめんなさい、今回の甘いやつ(?)ってもしかして、前にせつなちゃんが作ってた……?