ナムジュン
🦄「ごめん、用事が出来たから、午後から仕事できないや」
ホソガが突然
そんな事を言って来た
🐨「分かった、気を付けろよ」
どこかに行くのか?
🦄「うん、じゃあ…また家でね」
🐨「ああ…」
ガチャ🚪
バタン🚪
何の用事だろう
ホソガが気がかりで
そんな事ばかり考えていた
来週には長期休みが入る
長期と言っても
5日程度だ
俺はホソガと旅行に行こうかと考えている
ホソガに楽しんでもらいたい
今日の夜にでも伝えようか
明日や明後日
朝に話す方が良いだろうか
さっきまでの悩み事を忘れ
俺はワクワクしながら考えた
家に帰ると
既にホソガは帰って来ていた
リビングのドアを開けると
ソファーに座っているホソガが居た
ボーッとして
まるで魂を取られたようだった
俺に気付いていないのか
ずーっと前を見ている
声をかけて俺の事を忘れていたらどうしよう
声をかけても動かなかったらどうしよう
そんなネガティブな思いが浮かんだ
🐨「ただいま…」
声に気付き
🦄「あ、おかえり!」
一瞬驚いたようだったが
笑顔でおかえりと言ってくれた
少しほっとした
🦄「ごめん、今からご飯作るね!」
いそいそとキッチンに向かうホソガ
やはりおかしい…
いつも遅く帰ると
既にご飯を作っているホソガが
今から作る?
別に早く食べたいわけではないが
明らかにおかしい
ご飯を食べる時も
ホソガは暗い顔をして
ご飯を口に運んでいた
🦄「ナムジュナ?どうかした?」
心配そうに見つめるホソガに
🐨「ああ、なにもない、大丈夫だ」
嘘をついて答えた
正直、嘘をつくのは苦しかったが
今聞くのは違うだろうと思い
聞かなかった
お風呂の後にでも聞こうか
今日の晩ご飯は
いつもと違い
静かな食卓だった…