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皐月side
疲れた……、総代様は何も出来ねぇのかよッ!!
俺がイライラしてるのかわかったのか。
梅宮「ご、ごめん。俺…ここまでできないと思ってなかったから…。皐月は凄いな、何でもやっちまう…。俺も見習わないとなあ!」
皐月『……、べつにいらねぇだろ。』
俺が呟けば梅宮は悲しそうな顔をする。
俺は溜息をつきながら、
皐月『帰りを待ってくれてるヤツら沢山いるんだろ、なら問題ねぇじゃん。俺みたいに独りじゃねぇだけ有難いと思えよ。』
俺がそう話すと梅宮は黙ったまま。
皐月『早く帰れよ、お前の帰り待ってるやつ沢山いんだろ。』
梅宮「…確かにそうだ、帰りを待ってる奴らは沢山いる。でもそこに助けを隠してる奴がいる。」
皐月『そうかそうか、なら思ってる奴のところに行ったらいいだろ?』
梅宮はどこか怒っている、何故かは知らない。
梅宮は少し黙ったあと
俺の手を握ってきて
皐月『ンだよ、はよ帰れよ。』
梅宮「……そこにお前は含まれてないと思ってるのか?」
皐月『…はあ?』
梅宮「…皐月が1人なのなんとっくに知ってる、だから病気も隠してたんだろ?出来る限り周りに言わないように……。」
皐月『俺が病気だからって関係ねぇ、早死してもいい、もう良いんだよ…。ここまで生きてこれただけで俺は幸せなんだ、だからもう放っておいてくれッ!』
本音を言えばずっと辛かった……。
俺はまともに生きれないかもって、早く死ぬかもしれないって…。
分かってたけど…分かりたくなかった。
こんなにも、楽しい日々が続くなら……。
生きたい。もっと、もっと!生きていたい…。
でも人生なんてわかんねぇじゃん……。
それは仕方ないよ……。
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