テラーノベル
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渡「アキラ!」
四「たらいッ!!早く乗ってください!!」
渡「セラは!?」
四「多分暴れてるので当分帰って来ません!ので!!早く扉閉めて!!!」
渡「あっ、わりぃ!」
渡会は腕に抱えている奏斗に当たらないように扉を閉める。そうしてアキラは扉を閉めた瞬間に車を走らせた。
四「…奏斗は?」
渡「今は寝てるよ。」
四「……そうですか。」
渡「…今回は、お説教無し?」
四「当たり前じゃないですか。この件に関しては逆に私達が悪いですよ。」
渡「だよなぁ〜。…これを機に人を探す方法もレクチャーしなきゃかも。」
車に戻るまでずっとずっと泣いていたからか、目元が少し赤く、涙の跡も見える。
インカムの通信が切れた時はもちろん焦ったが、その時はただ単に通信が悪いだけかと思っていた。
その後切れた場所に行くと、奏斗が付けていたインカムの残骸らしき物と奏斗が愛用している拳銃が落ちていた。その後は取り合えず四季凪達に少し焦りながらだが事情を知らせ、セラフが足跡を辿って廃ビルにたどり着いた。
言うだけ簡単だが、そこに行くまでに異常な量の敵がいて焦った。幸いアキラが最短ルートを見つけ、教えてくれたお陰であまり多くの的に見つからずに済んだ。
そうして奏斗の居場所を見つけたが良いが、その後が問題だった。
奏斗が、男に犯されてる。
嫌だって声が聞こえるのに、男はそれを無視しているのだろう。奏斗の声が止む気配が無い。怒りでどうにかなりそうだった。だがそれをセラフが制し、奏斗を頼んだと言ってきた。自分だって男をぶん殴りたかったが、今は奏斗優先だ。
そうして奏斗の近くに音を立てずに行く。そうすると、小さな声で「帰りたい」と、奏斗が呟いた。セラフは奏斗の近くに行き、「帰ろうか。」と言って男の顔面を蹴り飛ばす。
その隙に上のコートを脱いだ。雲雀は奏斗を起こし、セラフの羽織を掛けて抱き上げる。抱き上げた瞬間奏斗は見たことも無いような泣きそうな顔で俺の名前を呼んだ。俺が謝るべきなのに奏斗は自分が悪いと思ってるのか、部屋を出てからもごめんしか言わなかった。その度に違うよって言っていたが、段々眠くなったのか車に乗る頃には熟睡してた。
雲「そーいや奏斗のズボンあそこに置きっぱだったわ。」
ア「セラ夫がどうにかしてくれます。」
雲「相棒の信頼か〜」
ア「あなたちょっと疲れてるっぽいですね。」
雲「いーや?そんなことは無いと思うけど。…ま、心配はしてるかな。」
ア「…そうですか。」
熱出すかな、これ。そう言って雲雀は急いでランドリーに帰ってきた部屋で奏斗の額を触る。その言葉にアキラは「熱を出しても出さなくても治るまで看病しますよ。」とさっきまで額の処理をしていた救急箱を片付けながら言った。
雲「体の怪我が治っても、心は治んないよな。」
ア「…それは、私たちが何もしなかったらの話では?」
__我々が存分に至り尽くせりしたら、少しでも回復はしますよ、流石に。
雲「…ま、そっか。でも、奏斗怪我とかストレス隠すタイプだからちゃんと見とかんと危ないよな。 」
ア「そこはたらいの出番ですよ。」
雲「宝石は本物か偽物か見分けつくけど、人間は対象外やで、さすがに笑」
ア「目を見ればどうにかなります。多分。」
雲「今日のアキラ適当じゃん。」
ア「…そんな事ないですよ。」
セ「ただいま〜」
寝ている奏斗のそばに居ながら小声でアキラと話していると、セラフが帰ってきた。血まみれで。
雲「いやちょっとくらいは血落としてこいよ笑」
ア「そうですよ、奏斗が血の匂いで起きたらどうするんですか。」
セ「さすがに今の奏斗は野生動物並みの嗅覚は持ってないでしょ。」
多分だけどね!
いや多分は困るんですよ、せらお。そう思いながらも黙っていると、セラ夫はゆっくりと奏斗に近づいて顔を覗く。少し顔色が戻っていることを確認したからか優しく笑ってお風呂に入ってくる〜と言って出ていった。
雲「ほんまに自由人やな〜笑」
ア「時々その自由奔放な所は困りますけどね…!!」
小さな声で会話をしながら奏斗の頭を撫でる。早く起きてほしいが、その時は目一杯甘やかしたい。だがうちのリーダーは謎にそう言う行為を頑なに受け取ろうとしないので骨は折れるかもしれないが慣れるまでやるつもりだ。というかいつも甘やかしてるつもりなんだけど、伝わってなかったら説教かな。
雲「急かさんけど、早く起きろよ。」
ア「それは矛盾してますよ。」
雲「せらおもきっと言うよ?」
ア「脊髄トークってやつですか笑」
君に幸あらんことを願ってる。
Fin.
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