テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

俺は息をしながら廃病院の暗闇を駆け抜けた。


背後には香の気配が迫っている。


『どこ行く的な?』


その低い声が


まるで闇そのもののように追い掛けてくる。


俺は手探りで廊下の角を曲がり


崩れた診察室の扉へ飛び込んだ。


しかし__________


『逃げるの上手い的な。ヨンス』


静かな声が傍で響く。


俺は震える手で壁に手をつき息を殺した。


香の影が廊下の暗がりにゆっくり伸びてくる。


「なんで…なんでこんなに執着するんだぜ…」


俺の声は震えていた。


香は微笑む。


『俺にとってヨンスはただの存在じゃなくて

世界そのものだから的な』


その言葉は凍りつくほどの狂気を含んでいた。


俺は背後の窓を見た。


逃げるにはこれしかない。

この作品はいかがでしたか?

10

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚