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※この物語はフィクションであり、実在の人物及び団体とは一切関係ありません。
第2章「仄暗い願い」その10
安藤健の入院。
この話はすぐに広まった。
保健室に運ばれたその日の出来事だったので、無理もない。
安藤は完全に意識を失っていたため、誰とも会話を交わすことなく病院に運ばれて入院、休学が決まってしまった。
それもあって、生徒たちの間で広がる噂は――言いたい放題だった。
「安藤、入院だってさ」
「だってなー。あいつ、薬中(やくちゅう)だったらしいし」
「そういや、いっつも何か薬飲んでたよな。でもあれ、サプリメントじゃねーの?」
「それが、実はやばい薬だったらしいよ」
「マジか。まぁガラ悪かったしなぁ。薬でちょっと強気になっちゃってたのかねー」
よく知りもせず、適当なことを言う生徒も少なくなかった。
「安藤くんの噂、聞いた?」
「うん……女子にも容赦ないし、怖*********
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