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うっわ…大好き…まじで神ですわ…
めちゃくちゃ最高です😭🫶🏻️︎💕 考査期間だったのですね...!!お疲れ様です🍵私はもう少し後なので主様の小説を楽しみに勉強頑張ります......!!
Ωパロ大好きです!続き待ってます
お久しぶりです。
考査週間やら 色々こなしていたら相当投稿できませんでした。
リクエスト有難うございます。
学パロ + Ωパロということで 、 結構悩みつつ書いてました。
他語ること特にないので 、 どうぞ
rd「 ぺんちゃん 、 久しぶり 」
そんな風に言って 、 ウワサの転校生くんはにこやかに手を差し出した。
久しぶり 、 とはどういう意味だろうか。
確か 、 以前会ったことがあって 、 長い月日が経った末再会できた時に使う言葉のはずだ。
だからここはこの言葉を否定 、 訂正してあげなこればならない。
‘ はじめまして ’ と。
sn「 ⋯ え 、 絵斗さんってこの転校生さんと知り合いなんですか?だったら言ってくださいよ!いろいろ話聞いたのに 」
pn「 え 、 い 、 いや ⋯ 」
言葉に気を取られて 、 そんな事を考えていたが 、 クラスメイトであり 、 友達の紫弐くんに早口で言われて 、 我に返る。
いや 、 我に返ったというよりかは周りの状況を理解したのが正しいかもしれない。
「 え 、 天乃くんってあの転校生と知り合いなのかな 」
「 そうっぽいよね。しかも親しいっぽいけど⋯連絡先とか伝えで教えてくれないかな!? 」
とまあ 、 そんな風に周りが騒いでいる訳で。
俺は今すぐにこの誤解を解く必要があるようだ。
pn「 あの 、 えーっと ⋯ 君は ⋯ 」
rd 「 何 、 忘れたの? 俺だよ 、 俺 」
pn「 そんなオレオレ詐欺みたいなこと言われてもさあ ⋯ 」
このままここに 、 教室の入り口に立たれているのも迷惑になるし 、 ものすごい目立ってしまうのは目に見えている。 というかもう実際目立っている。
だからこそ 、 少し言いづらいことを 、 切り出すしか無かった。
pn「 ⋯ ごめんけど 、 人違いだと思うよ。 俺 、 年下の友達なんて居ないし 」
――――――― ―――――――
pn「 はああぁあ ⋯⋯ 」
kr「 でっかい溜息だね。何かあったの?絵斗 」
放課後 ⋯ こう言うと伝わんない人がいるそうだから全国共通語で言い直そう 、 学校が終わった後 、 紫弐くんを待つべく 、 図書室に来ていて 、 本の独特の匂いに包まれながら 、 机に突っ伏す。
その様子を見ていたのか 、 一個上の先輩であり 、 同じく友達である黒井さんが肩を叩いて 、 隣の席に座ってきてくれた。
彼はとても大人っぽく 、 The ・ 先輩 という雰囲気を醸し出してくれているため 、 俺含む友達は毎回黒井さんに相談事をしている。 あ因みに 、 黒井さんが持ってきた相談事は俺ら全員で取り組んでる。
pn「 聞いて下さいよ黒井さ ー ん ⋯ 実は 、 最近後輩に付き纏われてて ⋯ 」
kr「 知ってる。青井くんに 、 でしょ? 」
青井くん 、 と名前を出されれば 、 思わず顔を顰めてしまう。
そんな俺の反応が面白かったのか 、 くすくす 、 と笑う黒井さんに 、 驚きと恥ずかしさを込めながら質問を投げかける。
pn「 え 、 なんで知ってんすか ⋯ !? 」
kr「 そりゃあ噂になってるからね。 ウワサの転校生の幼少期からの知り合い!? ⋯ って 、 特に女の子の間で 、 だけど 」
pn「 詰んだ ⋯⋯ 」
クロノアさんからの言葉を聞くや否や頭を抱える。
これは例えではない 、 実際にアニメとか漫画であるように頭を手で抱えた。
ほんとにそんな行動するくらいには 、 女子の間で噂になるというのは死活問題だし 、 最悪な出来事なのだ。
頭を抱えてしまった俺を慰めようとしてくれたのか 、 黒井さんが肩に手を置き 、 口を開いたと同時に図書室の扉が無遠慮に開かれる。
いや 、 恐らく本人は静かめに上げたつもりなんだろうけど 、 静かめであっても力が強くて結局爆音になった 、 が正しいのかもしれない。
扉を開けた張本人は図書室を一瞥し 、 目的の人物を見つけたのかこちらへ駆け寄ってきた。
tr「 あ 、 ここに居たんですね!黒井さん 」
kr「 虎蔵じゃん 、 どうかした? 」
どうやら目的の人物とは黒井さんだったようで 、 俺に よっ 、 と手を挙げて挨拶をすれば早速本題に移っていた。
虎蔵と呼ばれたガタイがいい生徒は 、 俺がまだ1年のときに転校してきた生徒で 、 俺とは小学校が一緒で久しぶりに再会して 、 それで紫弐くんと黒井さんに紹介して 、 今じゃ黒井さんと虎蔵は2人で遊び行くくらいには仲良いんだよね。
tr「 いやあ 、 実は人手がどーーーーーしても足りなくて。ほら 、 黒井さんってこういうの得意ですよね? 」
kr「 いやまあ 、 得意ではあるけど ⋯ 」
tr「 じゃあ手伝ってください!! 」
手を擦り合わせてお願いする姿が心に来たのか 、 黒井さんは ちら 、 とこちらに目をやる。
こちらに向けられた視線を返せば 、 わざと椅子を音を立てて引き 、 立ち上がる。
pn「 いやもう自分帰るんで!アイツどーせ遅いし 」
kr「 え 、 1人で帰ることになるんだよ? 」
pn「 それくらいわかってますって! 大丈夫ですよ 」
そう言ったって心配の目を向けられるのは重々承知の上だ。なんなら虎蔵すら俺にその目を向けてるし。
1人で帰ることになる 、 この言葉は決して俺を煽っている 、 とか言うわけではない。
あまりに長い話になるので割愛して話すが 、 この世界には 第三の性 、 という物が存在していて 、 俺はそのうちの最も弱い立場の Ω である。そのことは3人にだけ言っているのだが 、 1年ほど前 、 一度だけ α に襲われかけたことがあって。その時は黒井さんが助けてくれたんだけど 、 それ以来 、 俺は1人で帰ることが出来ていない。
pn「 いい加減俺だって前に進みますよ。マジでやばくなったら連絡はするんで! 」
kr「 ⋯⋯ 絵斗がそう言うんだったら。ほんとにやばくなったら連絡するんだよ? 」
pn「 はいはい 、 わかりましたよ。それじゃあ 、 また明日! 」
鞄を掴んでは手を降って図書室を後にする。
微妙な時間だからだろうか 、 校舎内には誰もいないようで 、 下駄箱まで1人きり。
なんなら 、 外部活も休みだったのか 、 校庭を歩くときさえ人の気配を感じられなかった。
1人で帰るなんて久しぶりで 、 周りが静かなことに慣れなくて 、 少し寂しい 、 なんて思いながら帰路につく。
俺の家は学校からやや遠い位置にあって 、 歩いて30分くらい。
結構キツイんだよなこの距離って。
いつもなら雑談しながらだからすぐ過ぎる距離も 、 一人だと無性に長く感じてしまう。
スマホも触らず 、 ただひたすら家に向かうだけ。
早く帰りたい 、 それだけが頭を埋め尽くしていた時。
「 あの 」
突如 、 背後からそんな声がして 、 肩を叩かれた ⋯ というか 、 掴まれた。
慌てて振り返ると 、 見覚えもない 俺よりも少し歳上の男性が居て 、 何か 、 値踏みでもするような目つきで俺のことを見ていた。
pn「 え 、 あ 、 は 、 はい ⋯ ? 」
「 急にごめんね? 君さあ 、 Ωでしょ 」
pn「 ⋯⋯ は? きゅ 、 急に何聞いて 」
恐怖と困惑とで一歩 、 一歩と後退りをするが 、 その隙間を埋めるように詰められる。
逃げられない 、 そう悟った瞬間 、 肩に置かれていた手が腕まで伸びる。
「 最近 Ω 相手できてなかったし 、 この際男でもいいから俺の相手 、 してくれるよね? 」
嘲笑含めたその言葉に 、 過去を思いだす。
前も 、 同じようなことを言われて手を出されかけたんだった。
それを思い出せば 、 恐怖で足が固まりそうになるが 、 もう二度と心配は掛けたくなくて。
強く拳を握って 、 目の前の男に向かって吠えた。
pn「 っ 、 するわけないだろ ⋯ !! 」
抵抗されると思っていなかったのだろう 、 腕を振り回せば 、 驚いたようにその手は離れた。
その隙に 、 縺れそうになる足を何とか回してはひたすら家に向かって走り出す。
久しぶりに走ったせいか 、 息は上がって 、 汗も滲んで。 視界だって狭まってきてるが 、 それでもなんとか家に着こうと必死に足を回す。
背後からは怒号にも近い叫び声が聞こえてきたが 、 姿が見えないところまで走ってしまえば 、 その声も聞こえなくなって。
pn「 は 、 あ ⋯ っ 、 はあ ⋯ ッ 」
酸素が足りないせいか 、 体の奥底が燃えるように熱くて 、 後少しで家だというのに 、 その場で蹲ってしまった。
いつもの道で 、 いつもの風景で 、 けれども静かで。
そんな状況下に 、 涙が滲んできては 、 もう嫌だ 、 と呟く。
すると 、 その呟きに呼応するように 、 頭上から声が降ってきて。
「 ⋯ ぺいんと? 」
⋯ それは 、 その声は 、 どこか懐かしかった。
続編は来週辺りに出す予定です。
お待たせして申し訳ない。