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風呂から上がりリビングに戻ると涼太はソファに座って遠くを見ていて、携帯は机に置いてあった。
「電話もう切ったの?」
「あぁ…うん。話したいことあった?」
「いや、別に。」
「そう。」
「俺ソファで寝るから涼太ベッド行けよ。」
「いや、俺ソファで寝る。」
「何でだよ。」
「翔太疲れてるでしょ。」
「いや、どう見ても疲れてるのはお前だからな。」
「…そう、なの。」
「おう。ほら行くぞ。」
部屋の電気を消して涼太を寝室に連れていく。渋る涼太を無理やり寝かせて電気を消した。
「明日仕事は。」
「…夕方の収録だけ。」
「分かった。俺もだから一緒に行くぞ。」
「…うん。」
「じゃあおやすみ。」
「…おやすみなさい。」
そっとドアを閉めリビングに戻りスキンケアをしてからソファで眠りについた。
次の日、2人で起きて軽く飯食って収録に向かった。移動車の中でも特に話すこともなくそのまま楽屋に着いた。
「はよー。」
「…おはよう。」
「あ、翔太、舘さん。おはよう、早かったね。」
「照こそ。早かったな。」
「前の仕事が予定よりも早く終わったからな。」
「ほー、お疲れ。」
「ありがと。」
照と話している間も涼太は隣でどこか遠くを見つめているだけだった。
「涼太。」
「…あ、うん。何?」
「荷物、置いてどっか座ろ。」
「うん。」
荷物を置いて2人で照の座っていたソファに座った。涼太を真ん中にして俺と照で挟む感じ。
「…翔太、狭い。」
「いいじゃん。照もまんざらじゃないだろ?」
「…悪くはないね。」
「照まで…」
俺たちを見て何となく状況を察したのか照はこの状況を受け入れていた。次第にほかの奴らも来始め、みんなして俺らの座っているソファに集まり、呼びに来たマネージャーが呆れた顔をしていた。
コメント
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おぉ(?)