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どこ行ったんだ?…
収録も無事終わり時間があるから少し話してから帰ろうってなってみんなでお喋りした。みんなが楽しそうに話している時、ふと涼太が席を立った。
「あれ、舘さんどこ行くの?」
「…お手洗い。」
「そっか。いってらっしゃい。」
「…」
涼太は静かに楽屋を出て行った。
「…舘さん今日元気なかったよね。」
「何かずっと上の空って感じだった。」
「収録中も昔の静かな舘さんに戻ってた感じだったよね。」
「しょっぴーなんか知らんの?」
「…元気がない理由は知らねぇけど昨日あいつ土砂降りの中ずぶ濡れで路地裏に突っ立ってたんだよな。」
「え!?」
「そんときにはもう元気なかった。それこそ昨日佐久間は電話しただろ?何か言ってなかった?」
「…」
「佐久間?」
「あぁ!えっとねぇ…」
佐久間は困ったように腕を抱えた。
「知ってないことはないんだけど…」
「だけど?」
「言わないでって言われてんだよねぇ…」
「うわ…舘さんなら言いそー…」
「ってか舘さん戻ってくるの遅くない?」
「確かに。どうしたのかな。」
「俺見てくる!」
「頼んだ康二。」
康二が楽屋を出て行って暫くみんなで談笑していると、バンッ!!とドアが壊れる勢いで開いた。
「うおっ、びっくりしたぁ…」
「みんな!舘が!舘が!」
「落ち着いて康二。舘さんがどうしたの?」
「舘が、いないっ!!」
「…え?」
「トイレとか、空き部屋とか全部探したけどいなくてっ!警備員さんに聞いたら建物から出て行ったって…!」
「~っ!?、探すぞ!見つけたら連絡しろ!」
「分かった!」
「ラウと目黒はもし戻ってきたときのためにここにいて?」
「分かった。」
「了解。気を付けて。」
それぞれどこに行くか話し合ったあと、そのまま各自探しに向かった。