テラーノベル
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佐久間が頬に触れ、
額を合わせてくる。
「蓮……俺ばっか好きみたいで苦しい」
そんな弱音みたいな言葉を、
こんな距離で言われたら――
胸の奥が、完全に崩れた。
「……違う。俺も……佐久間くんのこと、ずっと考えてる」
言ってしまった瞬間、
佐久間の目が揺れ、息を乱した。
そして、目黒の唇を強く吸うように重ねた。
触れられるたび、
目黒の中の理性がひとつずつ剥がれていく。
「蓮……好き。
誰にも渡したくない」
耳元で落ちるその声音が甘くて、危険で、
目黒はもう抗えなかった。
「……うん。
佐久間くん、いや大介だけでいい」
その言葉を聞いた瞬間、
佐久間の腕の力が少し強くなる。
それでも痛くないのは、
本気で、大切に抱かれているから。
影が重なり、
部屋の灯りに溶けていく。
“この夜、目黒は完全に佐久間のものになった。”
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