テラーノベル
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円堂「?どうしたんだい、急に。」
南沢「監督、おれ退部します」
円堂「…ふむ、やめられるのかい?」
南沢「はい、今までお世話になりました。」
タッタッタッタッタッ…(どこかへ行く)
車田「待てよ南沢!冗談だろ!?
万能坂との試合は、今日なんだぞ!!」
神童「南沢さん!何があったんですか、
説明してください!」
南沢「……説明?そんなのは無意味だ。
俺は自分の『将来』を選んだだけだ。」
南沢「勝ち目のない革命に付き合って、選手
生命をドブに捨てるほど俺はバカじゃない」
倉間「嘘だろあんた、昨日あんなに…!」
南沢「昨日のことは忘れろ。」
南沢「……あぁ、神童。」
神童「!」
南沢「キャプテンなら、もっと賢く
立ち回ることだな。」
南沢「じゃあな、不協和音の皆さん。」
タッタッタッタッタッ…(南沢は、ここから去った)
天馬「(南沢さんの風…すごく冷たい。でも、
なんだか泣いているみたいな匂いがする…)」
三国「…行くぞ、みんな。」
三国「エースがいなくなったから負けました
なんて、南沢への言い訳にしかならない。」
三国「(南沢…お前、何を隠してるんだ?)」
三国「(お前の目は、将来を案じてる奴の目
なんかじゃなかったぞ…)」
実況「波乱の幕開けです!雷門中、エース
ストライカー南沢がまさかの欠場!」
実況「そして、空いた10番のユニフォームを
纏うのは……」
神童「……剣城。」
剣城「勘違いするなと言ったはずだ。」
剣城「…俺は、この手でお前たちの
『甘い夢』を地獄に変える。」
剣城「その特等席が欲しかっただけだ。」
剣城「(……南沢…先輩。)」
剣城「(貴方は、フィフスと何を取引した?)」
円堂「(カレーの隠し味どころか、とんでもない激辛スパイスが混ざり始めたね。)」
円堂「(さぁ、どう奏でるんだい?神童くん)」
万能坂中
1(GK)/篠山 ミツル
2(DF)/蒲石 常興
3(DF)/大沢田 虎鉄
4(DF)/長久 童子
5(DF)/倉ノ院 佐之助
6(MF)/潮 賢次郎
7(MF)/毒島 兼真
8(MF)/逆崎 無限
9(FW)/白都 聖志郎
10(FW)/光良 夜桜
11(FW)/cap./磯崎 研磨
──────────
雷門中
1(GK)/3年/三国太一
2(DF)/3年/車田剛一
3(DF)/2年/霧野蘭丸
4(DF)/3年/天城大地
5(DF)/1年/西園信助
6(MF)/2年/浜野海士
7(MF)/2年/速水鶴正
8(MF)/1年/松風天馬
9(MF)/2年/cap./神童拓人
10(FW)/1年/剣城京介
11(FW)/2年/倉間典人
────────────────────
倉間「…いいか、お前が勝とうとしたら
俺が止める。」
倉間「俺は、俺なりにサッカーを守る!!」
天馬「……倉間先輩…。」
ピーーーーッ!!!(試合開始!)
実況「さあ注目のホーリーロード第2戦!
南沢を欠いた雷門に対し万能坂はどう動くか!」
天馬「(負けちゃいけないんだ…。)」
天馬「(でも倉間先輩の言う通り、
俺のせいでみんなが……)」
神童「天馬、集中しろ!迷えば食われるぞ!」
神童「神のタクト……!」
磯崎「おい、そんな暇があると思うなよ。
シードの洗礼を教えてやる。」
ドガッ!!(神童の足を露骨に狙うスライディング!)
神童「ぐあっっっ!?」
天城「おい!今のは完全にファウルだど!!」
速水「無駄ですよ天城さん…。審判も、
この試合の『結末』を知っているんだ…!」
倉間「(……っ、やっぱりこうなるんだ。)」
倉間「(抗えば抗うほど、傷が深くなる…)」
倉間「天馬、言ったはずだ。俺は
お前の『革命』には付き合えない…!」
タンッ!!(倉間はあえて、万能坂の選手がいる
方向へ無気味なほど緩いバックパスを送る)
浜野「倉間!?何やってんだよ!」
磯崎「ハハハ!賢い選択だ、2年生。
そのまま大人しくしてろ!」
ドガッ!!ドンッ!!
天馬「やめてください……ッッ!!」
天馬「こんなの、サッカーじゃない…!!」
磯崎「サッカーだよ。フィフスが定めた
正しい秩序の形だ。」
磯崎「さあ、見せてやろうか。絶望の
『化身』を!」
剣城「……(眉間に皺を寄せ、南沢の10番の
袖を握りしめる)」
剣城「(これが俺たちが、俺が強いてきた
『フィフスのサッカー』だというのか…。)」
三国「(耐えろ、耐えるんだみんな…!)」
三国「(倉間、お前の気持ちは痛いほどわかる。)」
三国「(だが、その目は…まだ死んでないはずだ!)」
────────────────────
剣城「(オウンゴールを決め、完全に
戦意を喪失させる…。)」
剣城「(それが、俺に与えられた
『シード』としての任務だ。)」
剣城「(なのに何故、足が動かない…?!)」
磯崎「どうした剣城!早くやれよ!!」
磯崎「お前が引導を渡してやれば、
この惨めな試合も早く終わらせてやるって
言ってんだよ!」
ドガッ!!(磯崎が天馬を突き飛ばす)
天馬「うわぁっ!!」
剣城「……っ!!」
倉間「(……それでいい、剣城。)」
倉間「(…俺はこれ以上、傷つく奴を
見たくないだけなんだ…。)」
三国「……来い、剣城。」
三国「お前がそのボールを俺にぶつけると
言うなら、俺はそれを受け止めるだけだ。」
剣城「(俺は、死神だ…)」
剣城「(誰かの夢を壊すことでしか、
守れないものがある。)」
剣城「(だが……!!)」
バッ…!!(足を後ろに振り上げる)
神童「剣城、やめろ!!!」
天馬「剣城……っ」
剣城「……ああ、そうだ。」
剣城「俺がこのユニフォームを着る時は、
『甘い夢』を地獄に変える時だと言ったはずだ。」
剣城「だが、その地獄を味わうのは…」
剣城「決して、」
剣城「お前らなんかじゃ…ない!!!!!!」
ドンッ!!(上に蹴りあげ……)
剣城「はぁぁぁぁぁっ!!!!」
ドォォォォォォンッ!!!!!(オーバーヘッドシュート!)
磯崎「なっ……!? 逆方向だと!?」
篠山「はぁぁぁぁぁっ…!!」
篠山「『機械兵 ガレウス』!!」
篠山「無駄だ剣城!このシュートなど、
止めてやる!!」
篠山「『ガーディアンシールド』!!!」
ドォォォォォォンッ!!!!!!
剣城「っ…! 」
剣城「(生身では化身の壁も貫けないのか…!)」
磯崎「ハハハ! 傑作だな剣城。お前が選んだ『反逆』の結末が、無様な無得点とはな!」
トンッ…(ボールが跳ね返り無防備な天馬の元へ)
タッタッタッタッタッ…ドガッ!!(そこへ万能坂の
長久と倉ノ院が二人がかりで襲いかかる!)
天馬「うわぁっ!!」
倉間「…もうやめろ天馬!これ以上
やったら、本当に……!」
天馬「倉間、先輩……。」
天馬「俺、やっぱり諦めたくないです…!」
天馬「この風を…剣城が変えてくれた、
この風を、止めたくない!!」
倉間「……!」
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らいむ②
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コメント
1件
読了しました。南沢の突然の離脱、そして倉間の迷い……今話はチームの分断が本当に痛々しく描かれていましたね。その中で、剣城が「決して、お前らなんかじゃない!!!!!!」と叫んでシュートを放ったシーンには胸が熱くなりました。彼が10番を背負って何を選ぶのか、本当に目が離せません。天馬の「この風を止めたくない」という言葉も、とても印象的でした。続きが気になります!