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この時レオンのお兄様の名前知らなかったんで自分でつけました( ᐛ )
「良く来てくれた、俺の愚弟がすまないな」
「あ、いえ。大丈夫です。あの、大丈夫なんで頭上げてもらっても???恐れ多いです…」
「ああ、すまない。それで、愚弟を助けてくれた君に何か礼をしたいのだ。何がいい?」
「………ん?え、わ…私にですか?私、なんにもしてないですよ。オバブロ止められたのって皆のお陰ですし…その、そういうのはなんにもしてない私じゃなく、リドル先輩とか、ラギー先輩達にした方がいいかと……あっなんか失礼でしたらすみません…」
「そんなに固くならなくていい。それと、それならもうしてある。俺が君を呼んだのはな、1度会ってみたかったからなのだ。君は女性だ。しかも、魔力もないと聞く。オーバーブロット等と言う暴走状態の相手に臆さず立ち向かったのだ。そんな素敵な女性に会わずにはいられないだろう?」
「あ、当然の様に私は女って見破られてるんすね。あの学園長全っ然気付かなかったのに。素敵な女性って言いますけど、普通ですよ。仲良くなりたいと思っている相手を助けるのは当然かと。いや私助けられてませんが」
「…あ。そうだ。」
「ん?なんだ?」
「えっと、1度断って置いてあれなんですけど、そのお礼?は、お金とか宝石とかって出来ますか?あ、私にじゃなくて、この国のスラムにいる貧しい人達にあげたいんですけど…」
「………それをして、君になんのメリットが?」
少し見定める様な視線を向けるリオン。
「ラギー先輩と仲良くなってからどんな暮らしをしてたか聞いたんですよ。そしたら、想像していたよりも酷くて…少しでも改善出来たらなーって。それに、そーすればラギー先輩ともっと仲良くなれるかなって思って。私、自分より友達の方が大切だから、友達が笑顔になっててくれればそれでいいんです。だから、私なんかが貰うより、スラムにいる人達にあげたいんです……いえ、無理なら良いんです、私政府とかそういうのよくわかんなくて、あの、部外者が調子に乗ってごめんなさい…」
「……ああ、すまん。久し振りに純粋な善意を目の当たりにしてな、少々固まっていた。怒っている訳ではない、そう謝るな」
「あ、はい…すみませ…んん、癖で。後、さっきっから君君言ってますけど、自己紹介してなかったですね。私はユウ・コクブンジって言います。貴方は?」
「俺はリオン。リオン・キングスカラーだ。宜しくな」
リオンはユウに手を差し出し、ユウはそれにしてもいいのかな?と少しためらい、別にいっかと笑って応え握手をした。リオンはそれに目を見開いて驚いた。リオンと話していたりすると萎縮してしまうか、媚びへつらう人が多い。けれどこの目の少女はどうだろうか。無邪気に笑い、差し出した手に戸惑いながらも強く握り返してきた。
(ああ_欲しい。)
何年ぶりだろうか。こんなにも欲しいと思った事は久々だ。何としても傍に置いておきたい。そんな事を考えていたらピコン!とひらめいた。そうだ、レオナの嫁になってもらおう。あの様子を見る限り、レオナもあの子が好きだろうし、丁度いい。あいつには辛い思いをさせてしまったからな…せめてあいつの初恋を実らせてやりたい。それにきっと妻達も喜んでくれるだろう。一石二鳥所だ。実にこの時間0.1秒間の事である。頭の回転早いね。
「なあ、ユウよ。君さえ良ければレオナのよ「てめぇくそ兄貴!!!!何余計な事してんだ、あ?」…なんだレオナ。お前の為でもあるんだぞ」
「余計なお世話だ!こいつは俺が落とす。兄貴はなんもすんじゃねぇ。」
(え、私殺される?)
「殺さねぇわ。アホか」
「レオナ先輩もしかしてエスパーだったりします?」
「アホだな」
「酷くない???可愛い後輩に対して言う言葉じゃないんですわ」
「あ…?可愛い……?」
「本気でわかんないって顔すんのやめてもらっていいですか!?つか1回殴っていいですか!!」
「別にいいぜ?お前みたいな草食動物のパンチなんざ風が吹いた程度だろ」
「っは〜〜〜ムカつく〜〜〜〜〜〜〜!!!けど事実だから言い返せねぇ〜〜〜〜!!!」
2人の会話を微笑ましそうに見守るリオン。ギャーギャーと騒ぐユウ。そんなユウにめんどくせぇと言いながらも満更でもなさそうな顔のレオナ。なるほどこれが癒しか。
レオナの兄→名前:リオン・キングスカラー
性格:他人にあまり関心がないが、気に入ったものはどんな手を使おうと手に入れて愛でたい。
*安直ですがリオンは外国語でライオンって意味*