え、に、妊娠?
「私、彼氏がいて、この前気持ち悪くて、生理も来てなくて、それで、調べたら、妊娠してて、それを彼氏に言ったら、SNS全部ブロックされてて、」
涙を流しながら消えそうな声で話す鈴瀬さんに胸が酷く痛む。
「そっか、そんなことあったんだね。よしよし。大丈夫、私がいるよ。」
そう言い、背中を撫でると私に抱きつき顔を埋めた鈴瀬さん。
そういえば、私も、こうやってお母さんたちに慰めてもらったことがあったなぁ、
懐かしい。
10分くらい経つと、泣き止んだのか、顔を上げた鈴瀬さん。
「ありがとう、助かった。」
ニコッと笑った鈴瀬さん。
___一瞬、天使が笑ったのかと思った。
「あ、連絡先交換して欲しいな、相談とか、したくて。」
「あ、うん!」
「ありがとう!また明日、!」
連絡先を交換し終わえ、帰って行った鈴瀬さん。
鈴瀬さんって、すごく顔整っているな…
ドキッ___
えっ…?今のドキは、何?
鈴音さんの事を考えたら、何故か胸が高なった。
い、今のはなんだろう…
すると、手に冷たい感触が伝わる。
雨だ、
せ、洗濯物っ!!
家に洗濯物を干しているのを思い出し、急いで家へ向かった。