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【琴葉視点】
私はレズビアン。いわゆる、体は女性で、恋愛対象も女性。
今まで、女の子にしか好きと言う感情が無かった。
それを親に言ったら、
「琴葉は、なんで普通じゃないの?せめて、そこだけは普通で居てよ…」
初めての親の涙。
そっか、私、普通じゃないのか…
私にとって、昔からずっと女の子が好きだったから、普通だと思ってた。だけど、周りと恋バナする時、必ず皆は男の子の名前だった。
『ねぇ!みんな誰好きー?』
『わたし湊(みなと)くん!』
『え!私は蓮(れん)くんかなぁ!』
『私は颯馬(そうま)くん!』
『琴葉は?』
『えっ?私?えっと、いないかなぁ』
『えー!居そうなのにー!』
私は、変わろうとした。みんなに合わせられるように、たっくさん頑張った。
『ねぇ、優馬(ゆうま)くん、付き合って?』
『えっ!もちろん!』
小学校のとき、私は多分、1年間の間でクラスのほぼ全員と付き合った。
ありがたいことに、元々私は顔はいい方だったから、大体の人と付き合えた。
でも、唯一付き合えなかった2人…
『颯馬くん!付き合ってほしい!』
『好きな人いるから無理。』
『湊くん!付き合ってほしい!』
『えっ、!ご、ごめん!』
学年でツートップと付き合えたら、正直いけるんじゃないかなって思ったりもしたけど、そう上手くはいかなかった。
中学2年頃、私はとうとう高校生にも手を出した。
中学1年の頃にほぼ全員と付き合ったから。
結局、男の子は好きになれなかった。
『もう、どうしたらいいの…』
毎日毎日悩んだ。なんで、女の子と付き合っちゃいけないの…?なんで、私だって、