テラーノベル
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俺たちは美味しい弁当に舌鼓を打って、水筒に入れておいた熱燗を飲んで温まった。
「それにしてもさぁ、神託の鏡って一体何なんだろうなぁ?
一兆円もするなんて、普通のアイテムじゃ無い事は分かるんだけどさぁ。」
俺は異世界ネットショップに以前から売られている神託の鏡についてぼやいた。
半分は独り言だったが、ゾードはそれに答えた。
「神託の鏡、異世界ネットショップの後半から出てくるアイテムです。
ま、要するに、神と話せる、というだけのアイテムですが…」
「は!?
ちょっと待て!
今、神と話せる、って言ったか!?」
「えぇ、言いましたよ。
神託という言葉から大体想像がつくと思っていましたが…?」
ゾードはクールにそう言った。
「神様…
ってほんとうに居るのか…?」
「もちろんです。
異世界ネットショップはその神の力によるものですから。
まぁ、詳しくは言えませんが、そこで全ての事実が明かされるでしょう。」
「マジかよ…」
俺はそれだけ言うと、紅葉を見上げた。
紅葉はパラパラと風に乗りながら、空を舞っていた。
「バニラも飲む!
熱燗!」
「ダメよ、バニラちゃん!
子供は飲んじゃいけません!」
ミアがバニラから熱燗を取り上げる。
そんなほのぼのを横目で見ながら、神託の鏡で語られる真実を色々と想像していた。
だけど、何が語られるのか、さっぱりだった。
ゾードも前世では神託の鏡を購入した…のか…?
だよな。
「射的があるよー!」
バニラが駆け出していってキティちゃんの財布から小銭を出している。
「バニラ、射的ならジョーカーが得意だから、やってもらいなさい。」
「やだ!
バニラできるもん!」
バニラは射的がしたいようだ。
「この日常が、いつまでも続くと、いいですね…」
ゾードが珍しくそう言った。
「あぁ、続いていくさ。
きっと。」
「えぇ。」
そして、俺たちはバニラ応援隊として射的を5回ほどする羽目になった。
その後、最後の写真を撮り、紅葉狩りは終わりを告げた。
バニラは射的でアミちゃん人形をゲットしてご機嫌だ。
「いやぁ、楽しかったなぁ。」
「また、来たいですね。」
山野がバニラの髪を撫でながらにこやかにそう言った。
「あぁ、来年はもっと人数増えてるかもだけどな。
また、来よう!」
俺はそう言った。
屋敷に着くと、ルールゥやらゼンファーファやらが、撫でて撫でてとやってくる。
バニラは小さな手で一生懸命みんなを撫でている。
もふもふ天国に俺も加わるかぁ!
そうして、一日が終わろうとしていた。
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