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↓本編です



hb:(わかりました、やってみます。)


hb:なあ!ちょっと、俺に考えがあるんだけど!


kn:なに?言ってみて!


hb:少しの間でいいから、あいつの動きを止めて欲しい!


ng:それでどうするんですか?


hb:説明はあと!とにかくお願い!


kn:おっけー、セラ!聞こえた?


sr:うん!やってみる!



セラフが足払いで相手のバランスを崩し、膝をつかせた。



カグラ:くっ…


kn:ひば、今だ!


hb:うん!



雲雀は力を一点に集めるイメージで歌ったが、力が拡散してしまった。



hb:くっそ!これじゃ…


ng:これでなにが?


hb:“鎮魂歌”の力を一点に集中すればこいつを浄化できるって!でも今のは力が拡散して、浄化しきれなかった!


kn:なるほどね、セラ、もう一回隙作るよ。


sr:おっけー、がんばる。


hb:(その人のためって言っても…俺はこの人のことを何もわかってないし…)


側近:ボス…なんでこんなことに…ただ俺たちは、幸せを祈って…


hb:(…!そうか、そうだったんだ。家族を失い、こんな思いをしてほしくないと考えたのに、弱みに漬け込まれて…。苦しかったですよね、辛かったですよね、悔しかったですよね…)


sr:今だ!やって!


hb:うん…!


hb:(あなたの気持ち、わかった気がするよ… )

雲雀が再び歌うと、その力が一筋の光となり、カグラの胸を貫いた。



hb:できた!


カグラ:なっ…こんな…ことで…終わる…訳には…



男の体からカグラが離れ、カグラは光に包まれて消えていった。



側近:ボス!大丈夫ですか!?



側近が倒れている男に駆け寄り、上体を起こし、話しかけた。



男:ん…ああ…私は…


側近:ボスっ!…ポロポロ…


男:そんな顔をするな…



そう言った男の体は少しずつ崩れていた。



kn:…!あの人、体が…


hb:どうして…


男:思い出したよ…私の名前…「幸人(ゆきと)」…幸せな人…どうして、忘れていたのだろう…


側近:「幸人」…良い名ですね…


幸人:お前の名前も…「満輝(みつき)」…良い名だ…


ng:「幸人」さん…「満輝」さん…


幸人:私は…もう助からない…短時間でも悪霊になってしまった…その代償は…あまりにも…


満輝:幸人…俺たちは、幸せを祈って、幸せになるためにここまでやって来たのに…


幸人:もう、いいのだ…少し考えればわかることだった…大きな力には、犠牲が伴う…簡単なことだ…


満輝:でもっ…結局…幸せになれなかった…


幸人:少なくとも…私はお前たちと一緒にいられて…幸せだった…これからも…この世に…幸…多からん…ことを…


満輝:幸人!



男の体が、完全に崩れて消えていった。




_____



今回はこの辺で終わります。


次回、最終回です。最終回の後に、後書きと各秘宝の能力紹介を出す予定です。


さらに、コメントで「ここちょっとわからなかった」や、「ここの詳細を教えて欲しい」など、ございましたら、教えていただきたいです。


なるべく全て回答したいと思います。


ここまで読んでくださりありがとうございました。


たくさんの♡もありがとうございます。


また次回お会いしましょう。

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