後日改めて会議。
シャル「あと、魔力共有と混合魔法も使えます」
バターーーン
ゼナ「また騎士団長倒れた!!」
団長「だ、大丈夫です」
団長「まさか、まだ15歳で混合魔法と魔力共有を取得するとは…」
シャル「ルカとしか出来ませんけどね」
団長「それでも凄いんですよ!」
ルカ「流石俺とシャルだね」
シャル「ははは…」
騎士団「大変です!最後の敵の四天王レヴィが敵を引き連れてきました!」
団長「では、行こう、申し訳ないシャルロット様、ルカ殿、ロイ殿、ルイス様」
団長「まだ若い貴方方を前衛で行かせてしまって」
シャル「大丈夫です、絶対に勝ちましょう」
団長「ありがとう…行こう」
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ロイ「目の前の敵は僕が…」
シャル「ロイお兄様」
ロイ「?」
シャル「目の前の敵は俺がやります、ロイお兄様は魔力を温存しておいて下さい」
ロイ「で、でも」
シャル「大丈夫です」
シャル「ルカ、属性の力上げるぞ」
ルカ「はーい」
魔力共有で属性の力を上げるため、ルカに左手を差し出す。ルカは左手に右手を絡ませ、魔力を繋いだ。
シャル「ふー…」
ルカ「大丈夫、シャルなら出来るよ」
落ち着いて、闇を敵に向かって絡ませるように。浄化されろ、されろ、されろ、されろ!
闇属性で捕まった敵は光だし、砂のようになってサラサラときえていった。
団長「成功です、このまま進みます」
シャル「はい!」
ルカ「魔力はこのまま繋いでおこう、リル乗せてくれる?」
リル『いーよ!落ちないでね』
大きくなったリルは屈み、シャルロットとルカを乗せて走り出す。
どんどん闇を広げ浄化を繰り返す。
時間が経った頃には敵はほぼ居なくなり騎士団もどんどんと進んでいた。あとは空に浮いているレヴィをどうするかだ。
方法を知らない訳では無い、小説でその描写が書かれていたからだ。レヴィを殺すことは魂を持ってして出来る。
レヴィを殺すには誰かしらの魂を使い封印する。ただ、ハッピーエンドにするには魂は使えない、だからシャルロットは、否、碧は自分の魂を使おうとしていた。
シャルロット「お前バカ?」
気づいた時にはシャルロットと最初にあった空間にいた。キョトンとした碧にシャルロットがおでこを指でづつく。
碧「いだっ、いたっ、ちょ、いたっ」
シャルロット「お前、自分の魂で封印とか考えてただろ」
碧「…だって、ハッピーエンドを目指すには」
シャルロット「なんでそのハッピーエンドにお前は入ってないんだよ」
シャルロット「お前が死んだらルーカルはどうする?あいつはハッピーエンドじゃなくなるだろ」
碧「っだって!」
シャルロット「なんのためにおれがいるんだよ」
シャルロット「要は魂が1つあれば良いんだろ?別に2つの魂を割って、1つにしたって言い訳だ」
碧「…え」
シャルロット「おれの魂が無くなったら身体が崩壊するし、碧の魂が無くなれば碧が死ぬ」
シャルロット「だったら半分ずつでいいだろ?半分も残ってたら時間はかかるけど回復するからな」
シャルロットは腕を組みながらうんうん、と頷ずいていた。
シャルロット「魂が半分になれば回復に時間はかかるし、眠り続ける、それに自分の世話が出来なくなるんだか…」
シャルロット「ルーカルが居る、
お前と愛を誓ったんだ、そんな事も出来ないような愛じゃないだろ?」
碧「うん…」
シャルロット「ならやれ、お前が魂を取られそうになったらおれが掴んで取り戻してやる。」
シャルロット「だから、ルーカルを信じてレヴィを倒せ」
最初にあった時とはまるで違う目をして碧を見る。碧はその目になんだか自信付けられ、目を合わせて言った。
碧「うん、任せてよ」
碧「俺も含めたハッピーエンドを見せるから」
シャルロット「よし、じゃあ行ってこい、任せるよ救世主」
ルカ「シャル!」
シャル「っっ、ど、どうしたルカ」
ルカ「良かった、大丈夫?」
シャル「うん、大丈夫」
酷く焦った顔をしたルカはほっとしたような顔をした。
シャル「行こう」
ルカ「うん」
レヴィ「…つまんない、つまんないつまんないつまんない!!」
レヴィ「自分の人形壊しちゃうし、なんか世界救うやつ増えてるし!」
レヴィ「もう意味わかんなぃ!」
ふわふわと駄々をこねながら降りてきたレヴィ、手には取ったであろう魂を抱いて。
ロイ「あいつがレヴィ…」
ルイス「なんて魔力量だ…」
シャル「死体をこんなに操るだけの魔力があるんです…きっと死体から魔力を回収してるんです。」
レヴィ「つまんない…新しいペット欲しいなぁ…人形欲しいなぁ」
レヴィ「あぁ、いいなあの子欲しい」
レヴィ「人形のような顔だし、綺麗な空色の目に黒の髪…自分ああいうの大好き」
レヴィ「あの子なら身体ごとペットにしていいかも」
シャル「とりあえず気をつけて行きましょう…」
突然、シャルロット達をバラけさせるかのように敵が動き始めた。敵はロイとシャルロットによりすぐに浄化されたがバラバラに離れてしまった。
シャル「まずいっ、早くまとまらないと」
ルカ「シャル!!!」
シャル「え?」
後ろを振り返った時には遅かった。レヴィはもう目の前に来ていて、腹を手のひらで撫でていた。
レヴィ「まずは魂からもらっちゃう♡」
ルカ「シャルロット!!!」
ぱしっ
レヴィ「は?」
魂が抜けて死体となったはずのシャルロットの身体は、動き碧の魂を掴んでいた。
シャルロット「言ったろ、取られたら取り返すって」
シャルロット「そのまま消えろ、レヴィ!!」
掴んでいた碧の魂は半分に割れ、半分は光り、半分は身体に戻った。次にシャルロットの身体にはひびが入り光が漏れていた。足から崩れ落ちたシャルロットは止めることなく唱え続けた。
シャルロット「我と彼の魂を割り、1つし、レヴィ・ヴァンノリアを封じよ」
レヴィ「な、なんで名前っ、クソ!やめろ!」
シャルロット「我の名はシャルロット・ウィル・メルーデル、彼の名は碧 御宮」
シャルロット「じゃあな、女装野郎!!!」
レヴィ「こんのっ、クソガキっっ」
レヴィは光り、消えていた。駆け寄るルカにシャルロットは胸ぐらを掴み顔を寄せ、言った
シャルロット「おい、ルーカル」
ルカ「…シャルロット?」
シャルロット「お前は碧を愛せるんだな?」
ルカ「当たり前だよ」
シャルロット「これから碧は魂が回復するまで眠り続けて自分の世話が出来なくなる、それでも愛し続けられるか?」
ルカ「愚問だね、どんな碧でも俺は愛し続けるよ。」
ルカ「数年だろうが10年だろうが100年だろうが、ずっと愛して待ってるよ」
シャルロット「ならいいよ…碧を頼むぞ」
その一言を言い、シャルロットは気絶した。シャルロットを抱き上げこちらに向かってくる団長に先に戻ると伝えリルに乗り、風属性で浮き城に戻った。
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ロット「そう…ですか、医者を呼びます、シャルロットをよろしくお願いします」
ルカ「はい、もちろんです」
ルカ「シャル、俺達が合ってもう1年経つんだよ」
ルカ「1年で婚約まで行くとは思わなかったよ」
ルカ「早く治して色んな所行こうね」
魂を回復するために魔力を使い続けているシャルロットの手を握り魔力を送る。
ルカ「シャルの魂は俺の魔力でも出来てるんだからな?」
人形のように眠り続けているシャルロットの頭を撫でながら繋いでる手の指輪にキスをした。
1章 【完】
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21話 エンド 12⁄10
1章、お付き合いありがとうございました
2章はシャルロット達が2年生でお送りします。
2章現在投稿中です。是非見てくれたら嬉しいです。
コメント
2件
1章完結お疲れ様です!こんなに夢中になれたのは初めてです!引き続き頑張ってください、応援してます!(՞ ᴗ ̫ ᴗ՞)”ᕷ*.°
一気読みさせて頂きました、!! 心情がダイレクトに伝わってくるのも言葉選びが素敵なのも全部最高すぎます...😭♡ 二章楽しみに待ってます💝!