2人の少女は羽をしまうと普通の子供にしか思われない。
そのため2人は商売をする際羽をしまうのだ。
いつも通り羽をしまい1人の女性に話しかける。
「おねーさん!」
「んー?あ、双子ちゃん?どーしたの?迷子〜、?」
「ううん〜、おねーさんさ!もくたちのお客さんにならないッ?」
「お店屋さんごっこかなー?少しぐらいならいいよー?」
「「幸福をプレゼントするよ!」」
いつも通りのかけ声(?)を言うとらめるが口を開く。
「お客さんにはこれがいいよ!」
そう言うともくが1つの商品を取り出した。
「商品ファイルNo.103”幸福日記”!」
「幸福…日記、?」
「幸福日記は未来を書く日記だよ!」
「書いたことが全部そのとーりになっちゃうの!」
そう言って幸福日記を手渡す。
「けど幸福日記には一つだけ掟があるの」
そう言って声のトーンを下げる。
「”最後の1ページを使い切ってはいけない”んだよ」
へー、面白いね、!と女性はいうとページをめくって中を見る。
「お、ページの端に可愛い天使と悪魔のイラストがあるんだね」
「でしょー?どう?買ってかない?」
「んー、可愛さに免じてこの幸福日記買ってあげよっかな、w」
そう言って財布を取り出す女性。
「代金は?」
「代金はたったの10円!」
そう言うと女性はひょいと10円を取り出す。
「安いね?そんだけで大丈夫なの?」
「うん!へーきだよ!」
そう言うと女性は微笑む。
「「ご購入ありがとうございましたッ!」」
女性が去ると2人は裏路地に入り1枚のノートを取り出す。
「さーて、この女性はどんな幸福を描くのかな〜!」
「物語が更新されるまで購入者記録で過去の購入者の描いた幸福を見とこー!」
そう言って1ページ1ページしっかり読み進めるのだった。
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商品ファイルNo.103『幸福日記』
可愛らしいデフォルメの天使と悪魔が表紙と毎ページの端に描かれている日記帳。未来を書く日記で書いたことは全てその通りになる。ただし、最後の1ページは使ってはいけないという…??
コメント
3件
最後の1ページ気になるんだが◜ω◝