テラーノベル
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楽屋の片隅。宮舘涼太が仮眠をとろうと、ブランケットを肩にかけてソファに浅く腰掛けていた。
すると、視界がふわりと暗くなった。
「……ん?」
目を開けると、目の前にはラウールの胸板があった。
ラウールがソファの背後から長い腕を伸ばし、宮舘をブランケットごと抱き込んでいたのだ。
「……ラウール?どーした?」
宮舘はいつものように、慈愛に満ちた声で問いかけた。
しかし、今日のラウールは少し違った。
首を横に振り、宮舘の耳元で低く囁いた。
「ううん。……今日は、舘さんが甘える番」
「…え?」
「舘さん、疲れてるでしょ。僕が隠してあげる」
ラウールは190cmを超える巨体で、宮舘をすっぽりと覆い隠す。
宮舘も決して小柄ではないが、今のラウールと比べれば、その差は歴然だ。
物理的に、完全に「守られる」体勢になってしまう。
「……ラウール、俺は大丈夫だよ」
「ダメ。動かないで」
ラウールが少し強引に、宮舘の肩を押さえた。
その力の強さに、宮舘はハッとして言葉を飲み込んだ。
(…いつの間に、こんなに力が強くなったんだろ…)
かつては小さくて、自分の後ろをついて回っていた少年。
それが今、男の顔をして、自分を制している。
「舘さんはいつも僕を守ってくれるけど」
「…ん?」
「僕だって、もう大人だよ。……舘さんひとりくらい、余裕で守れる」
ラウールの腕に力がこもる。
大きく、温かく、そして頼もしい檻。
「……だから、僕の中ではカッコつけないで。……可愛い舘さんでいてよ」
「可愛い」という言葉に、宮舘の頬がわずかに熱くなる。
弟子だと思っていた相手からの、予期せぬアプローチ。
しかし、その強引な優しさが、張り詰めていた宮舘の心を不思議と解いていく。
「……ふーん……生意気になったね、ラウール」
「育てたのは舘さんでしょ?」
ラウールがニシシと笑い、宮舘の頭の上に自分の顎を乗せた。
「……じゃあ、少しだけ……頼ろうかな」
「うん。おやすみ、舘さん」
宮舘は抵抗するのをやめ、巨大なゆりかごのようなラウールの腕に身を任せた。
かつての「守るべき子供」は、いつの間にか「王を癒やす巨人」へと成長していたのだ。
コメント
1件
日に日にらうが成長していってどんどん大人の顔になってくのが衝撃 おねーさん感動しちゃう🥺