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※原作の方で名前は出ているけどおそらくグレーゾーンのキャラではないと思う方が出てきます。主もなんて言えばいいのかは分かりませんが、主の偏見と趣味によって作られた、と言っても過言じゃないこともないかもしんないキャラが出てくるということはご了承ください
前置きは今回結構皆さんの好き嫌いに関わることになると思います。今回だけでもしっかりと読んでください。読んでくれた上でそれでもいいよって人は楽しんでいってくれると幸いです
「おい、起きろ」
「んぁ〜…って!!もう8時じゃねーか!!なんでもっと早く起こしてくんなかったんだよ!!」
「貴様な…だが、貴様の嫁は先に行かせた。遅刻させるのは不服だろう?」
「そりゃどーも!!」
「おい。ものを食いながら話すな。行儀というものをしらんのか」
「うっへーおひおああえっへんお」
訳:うっせーこっちは焦ってんの
「…」
「おひかう!!あえういかへーと…おえいおうははさけあさすいう」
訳:とにかく!!早く行かねーと…これ以上は情けなさすぎる
「かなり滑稽だぞ?」
「ゴクンわざわざ言われなくともわかってるわ!!あ、そういやさ」
「ああ、同棲の件だろう?」
「あ、話したっけ?」
「義弟も連れてくる予定なのだろう」
「…まあ、最大でも?」
「どういう意味だ」
「あーオーターの努力次第!」
「そうか…それと、2階の角の部屋、分かるな?」
「物置と化してるとこだろ?」
「防音に、しといたからな」
「…!わかってるね〜」
「何年貴様といると思っている。…今回は上手くやれよ?」
「…ああ。じゃ、いってくら〜」
「全く…手のかかるガキだ」
1時間目の休み時間
「はー危なかった〜」
「ギリギリでしたね」
「オーターおはよう」
「おはようございます」
「あ、そうだ。昼休み、いっしょょに行くぞ」
「…はい」
「やっぱ、1人はしんどかったか」
「…すみません」
「まー挑戦しただけ偉いな」
「…どこ目線からものを言ってるんです?」
「え…あー待ってオーター!!ごめん、マジで子供扱いしてるわけじゃ…!」
「それでですか?」
あー怒らせた。やっべ
一方クラスメイトは
「え、付き合ってるんですよね?」
「ああいう仲もあるんだよ、きのこくん」
「うぇー難しいですね」
理解しきれないマッシュと、若干涙ぐむライオ…をみて腹を抱えて笑うカルドの姿があったとか
昼休み
「あ、いたいたー」
「…レナトスさん?」
そう。今の俺の目当ては、オーターの弟・ワースだ。兄弟揃って真面目である
「…俺は、席を外しますね」
「あーまって…誰だっけ」
「アビスと申します」
「おっけ。アビスってさ、ワースと一緒に登下校してんだっけ?」
「アベル様とラブも一緒ですが」
「あーじゃあ、2人にはお前から話してくれや」
「はい?」
…そろそろかな
「レナトス!やっと見つけた…って」
「おう」
オーターの顔が曇った。え、そんなに弟と仲悪いの?
「…なんのようだよ」
「えっと… 」
ワース…容赦がねえ。分からねえのか?動揺しまくって下向いてんだぞ?
「あ、えっと…」
「早くしてくんね」
「あ…すみません。なんでもないです…」
「なんなんだよ…行こうぜ、アビス」
「いいんですか?なにか大事な話があったのでは…?」
「なんでもないらしいケド?」
「あーちょっとタンマ」
こりゃ助け舟出さねえとな…
「はあ?」
「あーそんな怒んないで。傷つくから」
「何言ってんすか…」
事実だ。誰が好きで恋人の身内に嫌われたいと思う?
(両親は?と思った人もいるだろうが、オーター曰くあれらは生ゴミであり人ではないらしい)
「ほら、オーター。言うんだろ?」
「ですが…」
「大丈夫。絶対に」
「…」
あーあ。オーターのこういうところを見ていると、助けてやりたくなる。でも、今大事なのはオーター自身で伝えて、承諾してもらうこと。さらに言えば、オーターが、ワースと自分で話すこと。誰に教えてもらったわけでもない、自分の言葉で
「…ワース、今日は、話したいことがあって、こうして時間をとらせてしまっています。ごめんなさい」
「…」
「その…」
よほど不安なのだろう。珍しく、不安を表情にだして俺の方を見てきた。俺は知ってる。オーターがどれほどの思いで今日話そうとしているのかを。どれほど、悩んだかを。オーターのしてきた努力を。俺は知ってる。お前なら大丈夫。側にいる。そう想いを込めて、俺の精一杯の笑顔を返した。
オーター視点
いざ、話そうと思うとこわい。上手く伝えられるだろうか。ワースに、拒絶されないだろうか。自分でも驚くほど、こわい。不安に、飲み込まれそうだった
「その…」
やっぱり、レナトスの方が絶対に向いている。レナトスは、人の気持ちを汲んでくれる。私なんかより、ずっと、ワースの心境を理解している。もう、やめたい。そう、思ってレナトスを見た。しかし、帰ってきたのは、よくみる笑顔だった。みた瞬間、逃げてはいけない。そう理解した。
ここで逃げてしまえばレナトスの努力まで無駄にしてしまう。なにより、今ここでにげたら、ワースを見捨てるのと同義だ。前世、私はワース向き合えなかった。仕事を理由に、ワースから逃げた。逃げるな。ちゃんと、みなきゃ
「っ…その、フウー家出しませんか」
「…は?」
「絶対、間違ってます。あんなとこに、いてはいけない」
「家出つっても、あてもねえんだぞ?」
「…私、レナトスと同棲、することにしたんです」
「はあ!?いや…それこそ俺邪魔だろ」
「えっと…」
どう、返すべきだ…?分からない。きけて、ない…
「あーそれについては心配すんな」
「!レナトス…」
「自慢じゃねえけど、一軒家なんだよ、おれんち。だから、心配はねえ」
レナトスは、何事もないように私を抱き寄せて話し始める
「いや、親が迷惑かけるし…」
「人の色恋に口出すたあ失礼極まりねえな」
「そういう問題じゃ…」
「まあ、やれるならやってみろって感じだな」
「え」「?」
「おっと、でしゃばりすぎたな。…ほら、続き、あるんだろ」
「あ…はい」
やっぱり、レナトスはすごい。私にはできない事を、当たり前のようにする。近くにいてくれるだけで、安心する。頑張ろうと、思える
「…だから?だから…その、よければ一緒に家出しませんか?!」
「…」
お願い、だから…
「テメエ、魔力ないのにどうやって出るつもりか聞いていい?」
「あ」
しまった…1番大事な事を…あれ?でも…
「家の配管つたっておりればいいのでは? 」
『は?』
レナトスの顔が、呆けている。そんなに変なこと言ったか?
「…寝てるか、最近」
「はい」
今世では、まだ肉体関係は持ってないですし、残業もないので21時には寝てるので問題ない…まさか、足りないのか?
「…9時間じゃ、足りませんか…?」
「…テメエ、正気か」
「至って」
「…素?」
「はい」
「…〜〜wwwwwwwww」
何故かは知りませんが、いきなりワースが吹きました。え、どうすれば…レナトスも、笑ってないで助けてください…
「マジかwwwテメエえ?それが素?wwwwwww」
永遠に弟が笑い続けている。なんだ。なにがそんなにおかしかった
「、えっと、ワース…」
「わーったよ。やろーぜ、一緒に家出」
「!」
「んでもってギャフンと言わせようぜ!…兄貴」
「…!」
「よかったな」
「レナトスも、ありがとうございました」
「ん〜お気になさらず〜 」
「…つまり、私はレナトス…さんのご自宅に伺えばいいんですね?」
「タメでいいぜ〜同級生だし〜うんそういうこと。後で家の場所送るわ」
「あ、ありがとうござ…ありがとう」
「うぃ〜」
「頑張ったな」
「ん…」
今だからいうが、私はレナトスに撫でられるのが好きだ。あったかくて、きもちいい。すごく、安心する
「…ちなみにさ、俺、親?いるけど、話はしてあるから、オーター達のタイミングできて」
なぜ、疑問形があったのだろうか…
「ありがとうございます、何から何まで」
「親にいっただけだっつーの」
「ふふそうですか」
「…」
「なんです?」
「別に〜」
私は知っている。レナトスが、私が上手く話せるように練習につきあってくれていたことも。恐らく、日々の会話の中で試行錯誤してくれていたのだろう。そして、私よりも不安があっただろうに、私を安心させようとしてくれていたことも。さっき抱き寄せてくれたとき、震えていた。私達のことまで考えてくれている。恐らく、今日寝坊したのもそのせいなんでしょう。ほんとうに、
貴方のような人にに選んでもらえて、本当に幸せだ
「…おう、いらっしゃい。ワース、大丈夫そう?あと、なんでオーターそんなことになったの」
18時ごろ、オーターとワースはきた。来たのだが、オーターは身体中に葉っぱをつけ、ワースの顔色がすこぶる悪い
「別に、配管降りるのしんどくなって家の周りの生垣に飛び降りただけです」
「…え?」
「受け身は取りました」
違うオーター。そこじゃない。てか生垣の上で受け身ってとれんの?
「で、なんでワースはそんな顔色悪いんだ? 」
「こいつ、親に手紙書いたんすよ」
「え」
律儀とかそういう以前の問題だろ!!家出で手紙書くやつが…まてよ
「…内容って…」
「要約すると、ゴミは土に還れ、って…」
「そこまで書いてました?」
「書いてただろ…腐って消えろって書いてたじゃねえか」
「書いてた?!なあ、ワース。本当に要約であれか?!」
「…目ぇ逸らしたくなるでしょうが、あれでもだいぶ要約しましたし、だいぶオブラートに包みました…」
「…あれで?」
「あれで」
「…?」
「なんならそれを全13枚…」
「13…悪魔の数字じゃねえか…」
「まさか、兄貴にこんなとこがあるなんて…」
「俺も初めて」
俺の恋人の怒りを買ったら、死んでも祟り殺される気がした。喧嘩したら速攻土下座で許してもらおう
「なんだ、はやかったな」
『?!』「あ」
「まだまずかったか」
「いや…まあ丁度よかったな」
「…貴様大丈夫か」
「?はい」
「…大丈夫。マジで… 」
「ふむ…詮索はやめるとしよう」
「是非そうしてくれ」
「レナトス…この人は…?」
「タナトス。俺の今世の親だ」
「貴様が、我が眷属に嫁か」
『…』「おいこらテメエ!!」
「?娶るのだろう」
「ちょっと黙ってろクソジジイ」
「…なら、なんだ。どういう関係だ。セフレか?」
「クソジジイテメエ言葉選べや!!」
「どこからだした、その3つの枕」
↪︎オーターの右耳に1つ、ワースの左耳に1つ、間に一つ枕を挟んでレナトスがオーターとワースの耳の枕を抑えて聞こえないようにしているような状態です
「…面倒だな」
「テメエがな!!
「…今は娶らずとも肉体関係だけということもあるのだろう?」
「それを世の中ではクズと呼ぶんだよクソジジイ!!」
「…では、貴様はどうするつもりなのだ? 」
「そりゃ…まあ、いつかは?なんてことは考えてるけどさ…」
「ならいいではないか」
「いや…こういうのはさ、しっかりかっこつけてえんだよ…」
「面倒くさいな」
「若人の趣味にケチつけんな」
「ケチをつけているわけではない。…我は其方を気に入っている。故に、こうして機会を設けた。無駄にしてくれるなよ」
「…ああ」
「レナトス?なんの話だ?全く聞こえないんですが」
「あー悪い。お前が聞くには汚すぎんだよ」
こうして、俺達の同棲生活は始まった