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第27話 魔法の盲点
影魔法を使う、貧民街の少年の家を探し、確保しよう――そんな流れになりつつあった中。
「――私、犯人はあの少年だけじゃないと思います」
理世は、強い意思を備えた声で割って入った。
「……」
そんな理世の言葉に、ジェイドの表情がわずかに曇った。
『理世は、貧民街の少年に同情してるだろうから』
『だから――単独犯じゃない、と思いたいだけなんじゃないかな』
ジェイドは、理世の言葉を「同情」と決めつけたときと似たような――どこか悲しげな表情をしていた。
だが今は、その表情に引っ張られるわけにはいかない。
(この前とは違う……ちゃんと冷静に、色々気をつけて喋らなきゃ)
あくまで、理世は「異世界人」というだけの存在。
〈時空魔法〉を使っているのは、ジェイド。
(……今からする話は――「ジェイドが言っていたこと」「二人が話していたこと」からの推測*******
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