第28話 少年の行方
少年の観察を始めて数日間、彼が怪しい誰かと接触することはなかった。
晴れた日でも雨の日でも、少年は家事をこなすばかり。
当然、同時多発事件も起きない。
(事件は晴れた日しか起きてないけど、晴れてれば毎日あったわけじゃないだろうし……うーん、でもなんかヘンな気がするなぁ)
少年の観察を続けながら、ずっと理世は引っ掛かっていた。
家の中ではこっそり魔法を使っているようで、家事をしながら、影で作り出した人型で弟妹の相手をしている様子を眺める理世。
(うーん、進展なさそうだなぁ)
平穏無事な日常に反して、理世は少なからず焦りを感じ始めていた。
「ねえ、ジェイド」
「何?」
〈モノクル〉で少年を監視しつつ話しかけると、ジェイドからすぐに反応があった。
「影魔法の子の監視、夜もやったほうがいいと思うんだけど……」
「夜は、警備団員が周辺の警備をしてく*******
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