九人は結局三田の誘拐・監視の件と殺人事件の共通点を必死に照らし合わせたが、「新嵐卿」ということだけ。捜査を行っても一度も三田以外のメンバーが入った痕跡もなかった。
うたい「淡路…か。」
べる「淡路って確か、第一方面だよね?」
ななっし~「せやね。」
お役所(本部)の組織の人には方面はあまり関係しない。その会話を聞くと、思い出したように凸もりはどこかに電話をかけはじめる。この間、メロンパンやドーナツを食べるものもいれば、素早く蕎麦を啜る者もいた。
凸もり「もしもし?今日勤務してる?……そっか。それで、次出勤する時にマルガイ(殺人事件)に気をつけてくれ。淡路の地に幸あれ。」
おどろく「どこに電話していたのだ?」
凸もり「淡路署勤務の友人さ。そいつさ、“黒天狗”って呼ばれているんだよ。」
おどろく「なんか知ってる気がするのだ…」
おどろくは細かい容姿が思い浮かばないが、渾名を聞くと暈けて思い出す。それはお世辞にもハッキリしたものではなかった。
しぇいど「取り敢えず、書類を書きましょう。」
みんな「はーい。」
作業中、うたいがとある事に気づくが自分で解決する。
うたい「なんか…黒く塗りつぶされている…まぁいいや。訂正しておこ。(小声)」
一連の作業が終わり、退勤できると期待していた。そして、勤務を交代できた。九人は非番で羽根を伸ばすことに。
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2日後、九人は日勤の日で出勤した。みんなは本部に集合し、制服に着替え、本部から淡路署に向かった。明石海峡大橋を通る際、漣の音が心地よかった。
しばらくし、そして淡路署には、その人がいた。そこには電話を終えようとしていた“黒天狗”がいた。
黒滝巡査部長「淡路はなぁ、都会なんだよ!」
凸もり「よぉ〜!久しぶり〜!」
黒滝巡査部長「凸もり!久しぶり!…いや、一昨日電話したばっかだな。」
ニグ「あぁ~!久しぶりです!やっぱ淡路はいつ来てもいいところですね。」
黒滝巡査部長「だろ〜?淡路は最高だ!」
おどろく「あぁ~!思い出したのは!“黒天狗”さん!」
黒滝巡査部長「おうおう!久しぶりに聞いたわ。“黒天狗”って。」
九人の中で3人以外は知らない様子。そんな様子に黒天狗が気にかけてくれた。
黒滝巡査部長「あぁ、ごめんごめん!淡路署の黒滝巡査部長です!渾名は“黒天狗”。よろしく!」
7人は黒天狗に敬礼した。そして、黒天狗は7人に頭を上げさせ、説明する。
黒滝巡査部長「今回の捜査は、三田容疑者の証言を基に、令状を持って捜査する人を3人決めています。」
「まず1人目が、淡路市岩屋在住の鈴山鎮励(すずやま・まもりす。かつて過激派左翼組織で、新嵐卿とつながりがあったとされています。2人目は洲本市物部在住の伊東宗徒(いとう・そうと)。3人目は…」
黒天狗は淡々と説明を続ける。九人は準備を完了した。黒天狗と九人は3人のもとを訪れることに。