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※今回めちゃくちゃ司えむ★
【えむside】
外に出たら雨が降っていた
それでも構わずあたしは走った
雨に紛れて大泣きしながら。
……寧々ちゃんとめめちゃんちゃんには心配を掛けちゃったな……
もうこの気持ちには蓋をしよう……
うん、諦めよう……
プァーーーッ
「……えっ?……?」
横から見える眩しい光
……あぁ、あたし轢かれちゃう
避けなきゃいけないのに……足が動かない……
もう……無理だ……
「えむ……ッ!!」
「ほぇっ!!?」
オレンジ色の髪の毛が見えた
途端道路の端に身体を打ち付けた
「……いったた……」
「えむッ……!!大丈夫か!!?」
ほえっっ!!?????
「つ、司くんッッ!!?」
ちっ、近い……!!
「お前危ないだろう……!!オレがくるのが1歩遅れていたら轢かれていたぞ!!怪我は無いか!!?」
「ぁっ……う、ん、司くんのおかげで怪我はしてないよ……!!」
「……はぁー、」
「えっご、ごめん、怒ってる……?」
「……怪我してなくて安心したんだ」
「……!!?」
……心配してくれたんだ……
「にしてもなんでこんなところにひとりで……?」
!!そうだった……!!やばいっ
「あ、あたし早く帰らなきゃっ!!」
抜け出して走り出そうとすると
「……ぅ、わぁッ!!?」
滑って転びそうになったその瞬間
「危ない!!」
司くんが受け止めてくれた
「危ないと言っただろう!!」
うっ……!!近い……!!
こういう優しいところも好きになっちゃうんだって〜ッ!!
あたしの為にいろいろしてくれるとこ……やっぱり好きな気持ちは諦めきれない……っ
「……!!?泣いてるじゃないか!!」
「ッ違うの!!雨が顔に……ッう、」
言いかけてると司くんはハンカチを取り出して拭ってくれた
「いいよ……!!ハンカチ濡れちゃう……!!」
「……なんで泣いてるんだ?教えてくれ」
「……いっいえない」
ふるふると首をふる
だって……司くんのことが好きなんていえない……!!
「……えむ」
「ほぇ……っ?なに……?」
「オレが……えむのこと好きだと言ったらどうする」
「……ぅぇッ!!?……きゅ、急になんで……」
「もうこの際はっきり言わせてもらう」
心臓がバクバクと音をたてる
「オレは……えむ、お前のことが好きだ」
「……ぇッ……」
「笑う姿も、一緒にショーをしようって誘ってくれたときも、元気を与えてくれるところも、全部全部大好きだ」
「……ッッ!!?///あ、ぅ」
「急に言われて困ったよな……いいんだ、気持ちを言えただけで。これからも普通のショー中までいてくれるか……?」
「ちょっ、ちょっと待って!!?」
「……む?」
「なっ、なんであたしが振る前提なの!!?」
「は、いやそうだろう、突然なんでもないショー仲間から告白されたら振るだろう」
「いや……!!あたしにとって司くんはなんでもなくない!!むしろあたしも好きだから……!!……アッ」
いっ、言っちゃったよ〜っ!!
「…………はッ……!!!!???///……いやこれは夢だな、うん」
「!!?夢じゃないよっ!!」
「いやまさかえむもオレのことが好きなんてありえないだろう!!」
「今まさにありえてるじゃん!!」
ええぇ……!!……でもさすが司くんっていう反応だなぁ……
「……ふふ、司くんらしいね……!!」
「そうか……????」
「うん……!!司くん、あたし今とってもわんだほいな気持ちだよ!!」
「……そうかそうか!!オレもだ!!」
「えへへっ!!司くんといると思いがけないことがいっぱい起こって、毎日飽きない……!!司くんを好きになれてよかったよ……!!」
「面と向かって言われると中々照れるな……まぁ、その気持ちはオレも一緒だ!!……えむ、本当にありがとう」
「……!!こちらこそっ!!」
土砂降りの中、公園の端で笑い合う
すると突然晴れてきた
「……お、止んできたな」
「ほんとだ!!さっきまでの土砂降りが嘘みたい……」
まるで空が祝福してるような景色だった
「えむ、見てみろ、夜空に虹がさいてるぞ」
「わぁ……!!すごくきれい!!」
「……あぁ……ん???まて、そろそろ帰らなきゃまずい時間じゃ……」
「あっ……!!」
あたしがスマホを見てみると、もう時刻は9時を回っている
「うぉ!!やばいぞ!!」
慌てると、少し遠くの方から
「お嬢様〜〜〜〜〜!!」
という着ぐるみの大声が聞こえてきた
「あっ!!着ぐるみさーん!!」
「……着ぐるみがいるなら安心だな、よし、言えて良かった、また明日な!!オレの家はあっちの方だから」
「ほぇ?何言ってるの、司くんも車に乗るよ!!」
「……はっ????いやでも」
「いいから!!着ぐるみさんっ司くんも乗せていいよね?」
「!!?司さん……!!?2人ともびしょ濡れですよ!!乗ってください!!」
「えっ……じゃぁお邪魔します……」
「えぇ、司さんの家はこちらでしたよね?」
「そうです、そこを右に〜……」
着ぐるみさんと司くんが話している間、あたしはぼんやりと考えていた
まさか両思いなんて……寧々ちゃん、めめちゃん、あたし……やったよ!!お家に帰ったら報告だっ!!
と、そうこう考えているうちにあっという間に司くん家に着いてしまった
……ここで今日はお別れだな
「ありがとうございました!!……じゃぁえむ、また明日な!!」
司くんはあたしに笑顔を向ける
……眩しい
その君の笑顔が、あたしは大好きなんだ
「……うんっ!!」
車から手を振って司くんと別れる
明日司くんと会うの楽しみだなぁ♪
𝕋𝕤𝕦𝕜𝕒𝕤𝕒❤︎ 𝔼𝕄𝕌
𝐻𝒶𝓅𝓅𝓎 𝑒𝓃𝒹_______
𝐍𝐞𝐱𝐭𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲▸︎▹︎▸︎▹︎