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〜💜side〜
ハルド『待ってましたよ!剣士さん!』
俺たちが到着するなり、いきなり声を上げてきたハルド。
💜『⋯そりゃどうも(?)』
💚『⋯なんで疑問形なの?別に待たせたつもりないんだけど⋯。』
周りにはハルド以外になにもいない。
いつもなら怪物を出して暴れさせてるのに⋯。
💜『⋯おい。怪物も出さないで1人だけで俺たちと戦うつもりか?』
💚『⋯さすがに舐められちゃってるね⋯。』
⋯まぁたしかに怪物に苦戦しちゃってるし身体は万全では無いんだけど⋯。
ハルド『⋯舐めとるつもりはありませんよ。これ以上邪魔されるのが増えるのは困りますので。』
💜💚『⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。』
急に気配が変わったハルド⋯。
⋯ハルドは本気で来る。
怪物を使わずにハルド自身が俺たちを倒すつもりだ。
レンくんとカイトくんが感じたっていうこれまでよりも強い闇の気配は此奴が出していたのか。
そんな強い気配を出して康二は無事⋯か⋯?
ハルド『本気で行かせてもらいますよ!ふっかさんと阿部ちゃん!』
💜💚『⋯え?』
ハルド『⋯ああ、いや、なんでもありません!』
彼奴今、俺と阿部ちゃんを名前で⋯。
康二はちゃんと生きてる⋯!
きっと闇に支配されても必死に戦ってるんだ。
💜『⋯阿部ちゃん。』
💚『⋯分かってる。助けよう。』
阿部ちゃんと言葉を交わしながら変身して戦い始める。
💜『はあ!』
💚『はっ!』
俺たちがまっすぐ向かってきてるのに動く様子がないハルドに俺と阿部ちゃん2人で同時にハルドの真上から刀を振り下ろした。
けどハルドの身体から黒いなにかが出てきてハルドの身体を包み込んでいた。
ハルド『さすが剣士さんの刀ですね!危なかったですよ!』
💜『⋯嘘言ってんなよ⋯。』
とか言いつつ、傷なんて全然付いてない。
💜『⋯なんだよあの黒いやつは⋯。』
ハルドの周りの黒い不気味なやつが俺たちの攻撃を受け止めている。
何か分からないけど邪魔だな⋯。
💚『⋯この音⋯あれは砂?』
💜『⋯え?あれ砂なの?』
💚『⋯いや、分からないけど⋯。』
ハルド『正解です!俺は砂を操れるんです!』
⋯いや、操れる量が多過ぎるだろ⋯
砂漠と同じくらいの量だぞ⋯
ハルド『⋯俺の砂からは逃げられませんよ?』
💜💚『⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯!』
ハルドの両手が真っ黒くなって大量の砂が一気に襲ってきた。
💜『⋯いや、これ無理じゃね!?』
💚『⋯でも何とかしないと⋯!』
何とかって言ったって⋯
さすがの阿部ちゃんも何も考えなんて浮かんでないらしくて植物の枝を出して食い止めようとしてるけど呆気なく砂に飲み込まれていく⋯
かと言って俺の念力で砂の動きを操ろうとしても意味が無い⋯
ハルド『これでどうですか!』
💜💚『うわあああああああ⋯!』
レン『ふっかさん!阿部ちゃん!』
カイト『:( ;˙꒳˙;):』
逃げ場なんてない大量の砂に飲み込まれた俺と阿部ちゃん⋯。
ハルド『⋯もう終わりですよね?⋯王子様たちはお2人を倒してから連れていかせていただきますよ。』
💜『⋯康⋯二⋯。』
💚『⋯⋯⋯⋯⋯⋯。』
倒れてる俺と阿部ちゃんに対して冷たい視線を向けてくるハルド。
けどあいつの中にいる康二が頑張ってくれている⋯。
さっき俺と阿部ちゃんの名前を呼んでくれたし、今も俺たちに向けてる両手が微かだけど震えてる。
💜『⋯終わらねーって。⋯何回も言わせんなよ⋯』
💚『⋯レンくんとカイトくんも、⋯この世界も⋯守る。』
💜『⋯もちろん。⋯そして康二の事も⋯助ける⋯!』
ハルド『⋯やっぱり諦めませんか。』
刀を支えながらなんとか立ち上がった俺と阿部ちゃんのことを見てハルドは今度は砂を集めていった⋯
それがどんどん砂の怪物へと変わっていく⋯。
ハルド『これまでの傷もあるし、今回で更に痛い思いをしてますやろ?そんなボロボロの身体で此奴を倒せますか?』
💜『⋯もちろん、⋯倒すに⋯決まってるだろ!』
💚『うん。渡さない、大切な仲間は。』
⋯満身創痍、どこまで戦えるかは分からないけどここで諦めるかよ!