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第1話(2)
「おはよう。じいちゃん。」「おはよう。カイ。」
と軽く挨拶したあと木刀を持ち、
「今から儂の故郷の剣技を見せる。よく見ておけ。」
といい、色々な剣技を見せてくれた。なぜだかじいちゃんの故郷であるニホンについて少しわかった気がした。
「基本的な技は見せた。お前はまず素振りから始めなさい。」
「えっ。どうやってやればいいの?」
「…そうか。そこからなのか。まず剣を構える。剣先は相手の目線に合わせるように。」
「こ、こう?」
「剣の持ち手が逆だ。右手が上になるように持つんだ。」
様々な指摘のおかげで素振りまではできるようになった。それからじいちゃんは僕に剣だけでなく、勉学も教えてくれるようになり、昔のような、しかし成長を感じる日々となった。気がする。
毎日稽古をしているうちに早3年が過ぎた。体も成長し、基礎練習は余裕でこなせるようになった。(まだじいちゃんには怒られるが)勉学も…まあまあ…。