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2024 9/6 16時08分 前半部分投稿
2024 9/6 18時21分 後半部分投稿
2024 9⁄10 21時12分 元2話「女神セリア」を1話と合体
2024 9⁄11 15時33分 そもそも→ていうか
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◆◇◆◇
ホルヘテアンレス峡谷大陸を東西に分けるように聳えるルィラッメルン要塞山脈。
このルィラッメルン要塞山脈は昔、領土をめぐって当時二大帝国と呼ばれた二つの国がぶつかり合った際に建造された要塞だ。
後に「第一次革命戦争」と呼ばれることになった戦争の舞台となったルィラッメルン要塞山脈は、終戦の後毒を含む煙が発生してルィラッメルン要塞山脈を覆いつくし、何百年もの間生物が住む土地と隔絶された。
そして再び長い年月が経ち、ルィラッメルン要塞山脈では独自の生態系が築き上げられたのだった。
◆◇◆◇
ん? 冷たい、、何かが顔に当たっている?
「水滴?」
俺は頬に手を当てて目を開けた。
・・・真っ暗だ。
自分の手も見えない。
ていうか・・・
俺は思いっきり息を吸い込んだ。
「ていうか、ここはどこなんだよ!!」
真っ暗で何も見えない中、暗闇に向かって俺は叫んだ。
さっきまで俺は家の椅子に寝っ転がって年に数回しかない休日を堪能していたはずだろ!?
せっかくお気に入りのジーパンと俺の好きなバンドのTシャツを来てライブ見てたのに!!
そして苛立ちながら無造作にズボンのポケットに手を突っ込むと、、
あれ、何か入ってる、?
四角くて硬い何かが、ポケットの中に入っていた。
どんなものか気になった俺は、左手でその「何か」を掴んでポケットから取り出した。
「、、なんだこれ、箱?」
ポケットの中に入っていたのは、小さな薄い、綺麗な紋章が描かれた木箱だった。
「中になにか入っているのかも」
そう思った俺はその箱を開けようと指をかけた。
カランッ
この箱の蓋、指が触れただけで取れたんだが、、
箱の蓋の開きやすさに驚きながらも箱の中を見ると、そこには硬貨が数枚と紙切れが1枚、とてつもなく小さな本が入っていた。
紙切れを広げて、目を通す。
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今あなたが立っている土地は、ホルヘテアンレス峡谷大陸という大陸の中心にあるルィラッメルン要塞山脈という山脈の、すぐ近くにあるザイグル大平原という平原のはずです。
◆◇◆◇
ふーん、そうなんだ、、、
ていうかあなた誰?
誰が書いているのかが不思議で目が点になったが、とりあえず読み続けた。
◆◇◆◇
転移には多少の誤差が発生するものなので、もしかしたら違う場所に転移してしまっている可能性もありますが、そこはどうしようも無いので、、すみません。
あと、この件とは別でまず、あなたに謝らなければなりません。
私はこの世界「レナ」の女神、セリアです。
実は、年に1回行われる神の会合にはぐれ神と呼ばれる天界を追放された筈の元神が乱入して暴走し、時空に亀裂ができてしまいました。
あなたはその時空の亀裂に巻き込まれてしまい、この世界にやって来ました。
◆◇◆◇
、、、なんか色々とツッコミどころが多い気がするが、とりあえず続きを読む。
◆◇◆◇
あなたの他にも数名、時空の亀裂に巻き込まれてしまった人がいます。
その人達もあなたが転移したはずの場所の近くに転移させますので、もし合流できたら協力して生き延びてください。
◆◇◆◇
へー、俺以外にも転生者がいるのか、、
とりあえず合流を目ざしてみるか。
お、続きがまだあった。
◆◇◆◇
最後に幾つか特典があります。
まずひとつは、この紙と一緒に入っている王都フレリアを中心に流通しているフレリア金貨5枚、白金貨2枚、銀貨25枚。
価値は少し下がってしまうかもですが、王都フレリア以外でも使えるはずです。
ちなみに、この世界における大体の貨幣価値は粒鉄<鉄貨<銅貨<銀貨<金貨<白金貨<大白金貨に分かれています。
十枚の小銅貨=一枚の大銅貨。
十枚の大銅貨=一枚の銀貨。
十枚の銀貨=一枚の金貨。
十枚の金貨=一枚の白金貨。
そして、百枚の白金貨=一枚の大白金貨。
だいたいの貨幣価値はこんな感じだったはずです。
そしてふたつ目は、同じくこの紙と同封されているはずのステータス本。
登録された使用者が触れると拡大し、通常の本と同じ大きさになります。
このステータス本は、自身の情報を見ることが出来ます。是非活用してください。尚、ステータス本はこの世界のあなた以外の生命体は持っていないので大切にしてください。ちなみにあなた以外の情報を映すことはありません。
そして3つ目は、この紙等が入っていた箱。
この箱はどんな、とは言いませんが特別な力があるので、持っておくといいでしょう。
そして最後の特典は、自身の構築です。
構築、と口に出して言えば1度限り、自身のステータスを編集することが出来ます。ただし、能力値や称号などは変えれません。
尚、この紙は今から数秒後に破棄されます
異世界生活を全力で楽しんでくださいね。
◆◇◆◇
え?
思わず紙から手を離したその時、紙が小さい爆発を残して消失した。
こんなスパイ映画みたいなことするんだ、神様って、、、
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