コメント
1件
阿部ちゃんに送りつけたい(^^)
第一章:午後三時の甘さ
渡辺翔太:「おい涼太、ティーバッグ浸しすぎじゃない?」
宮舘涼太:「これは“丁寧な味”って言うんだよ。焦ってもいいことないよ、翔太」
渡辺翔太:「紅茶にまで宮舘イズム出さなくていいっての」
宮舘涼太:「翔太が飲むなら、ちゃんとおいしい方がいいじゃん」
渡辺翔太:「…まあ、まずいよりはいいけどさ」
宮舘涼太:「ほら、ミルク入れる?」
渡辺翔太:「うん。……って、なんで俺のカップ持ったまま見つめてくんの」
宮舘涼太:「“入れてほしい顔”してたから」
渡辺翔太:「……してねぇし」
宮舘涼太:「はい、どうぞ。翔太のためのミルクティー」
渡辺翔太:「……ありがとう、涼太」
宮舘涼太:「その言い方、ちょっと好き」
第二章:微熱とまくら
渡辺翔太:「くっそ…なんか寒気する」
宮舘涼太:「え、翔太、熱ある?」
渡辺翔太:「わかんねぇ。でも節々がだるい…」
宮舘涼太:「ベッド、行こう。横になって」
渡辺翔太:「いや大丈夫、今ドラマいいとこだし」
宮舘涼太:「翔太が倒れるほうが一大事だって」
渡辺翔太:「俺の心配の仕方、過保護すぎる…」
宮舘涼太:「“渡辺翔太”は、俺の特別だからね」
渡辺翔太:「……ずるい、その言い方」
宮舘涼太:「おでこ貸して。……あ、やっぱちょっと熱あるね」
渡辺翔太:「お前、手の温度で判断してない?」
宮舘涼太:「それでも、翔太に触れてたい」
渡辺翔太:「……そっか。じゃあ、もう少しそばにいて」
宮舘涼太:「うん。寝るまで、ちゃんと見てる」
第三章:カーテン越しのひかり
渡辺翔太:「お前、朝からなにニヤニヤしてんの」
宮舘涼太:「翔太が寝てる顔、めちゃくちゃかわいかったから」
渡辺翔太:「もうそれ三回目。朝から惚気やめろ」
宮舘涼太:「だって、見てるだけで幸せになれる顔だったから」
渡辺翔太:「…あのさ」
宮舘涼太:「うん?」
渡辺翔太:「お前、ずっと俺のこと好きでいてくれるの?」
宮舘涼太:「何言ってんの。そんなの、決まってるでしょ」
渡辺翔太:「…じゃあ俺も、ちゃんと伝えとく」
宮舘涼太:「うん」
渡辺翔太:「俺もずっと、お前のそばにいたい」
宮舘涼太:「……朝からずるいのは、翔太のほうだったね」
第四章:やきもちの味
渡辺翔太:「ねぇ、さっきのスタッフさんにやけに優しくなかった?」
宮舘涼太:「え?普通に挨拶しただけだよ」
渡辺翔太:「なんかニコニコしすぎじゃね?」
宮舘涼太:「……まさか翔太、やきもち?」
渡辺翔太:「してねぇし」
宮舘涼太:「顔に出てるけど?」
渡辺翔太:「…俺のことだけ見てろよ」
宮舘涼太:「ちゃんと見てるよ。ずっと」
渡辺翔太:「……バカ」
宮舘涼太:「翔太の“すねた声”、一番かわいいと思う」
渡辺翔太:「そーゆーとこだよ!」
宮舘涼太:「でも、その全部含めて、好きなんだよ」
最終章:隣にいること
渡辺翔太:「涼太、俺さ」
宮舘涼太:「ん?」
渡辺翔太:「たまに不安になる。お前がどっか行っちゃうんじゃないかって」
宮舘涼太:「俺が?」
渡辺翔太:「お前、かっこいいし、優しいし、器用だし、全部持ってるから」
宮舘涼太:「翔太」
渡辺翔太:「俺がずっと一番でいられる保証なんて、ないじゃん」
宮舘涼太:「あるよ」
渡辺翔太:「なんで言い切れんの」
宮舘涼太:「だって俺、翔太の全部を見て、全部好きになったから。今さら他の誰かじゃ、足りないよ」
渡辺翔太:「……ほんと?」
宮舘涼太:「うん。翔太のくしゃっと笑う顔も、ちょっと天邪鬼なとこも、寝起きの声も。ずっと、隣にいてくれるなら、それだけでいい」
渡辺翔太:「……んじゃ、俺も信じてついてく」
宮舘涼太:「ずっと一緒にいようね」
渡辺翔太:「ああ。ずっと、俺のとなりにいてよ」
―終―