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5
るななっち
ピンポーン。
インターホンの音が鳴り終わったあと。
リビングの空気が止まる。
ゆうが玄関のドアを少し開ける。
「……誰」
外に立っていた男は、少し背が高い。
フードをかぶっている。
その男がゆっくり言う。
「ここ」
「なつ、いるよな」
その瞬間。
後ろで聞いていたなつの体が固まる。
ゆうが振り返る。
「知り合いか?」
なつはすぐ答えない。
でも。
小さく言う。
「……昔の」
その声は少し低い。
ゆうがまた外を見る。
「何の用だ」
男は肩をすくめる。
「話」
短い。
ゆうはドアをもう少し開ける。
「ここで言え」
男は中をちらっと見る。
らん。
みこと。
すち。
こさめ。
いるま。
みんなこちらを見ている。
男が少し笑う。
「随分増えたな」
その言葉。
なつが一歩前に出る。
「……帰れ」
男が目を細める。
「冷たいな」
なつの声が低くなる。
「ここ来るなって言った」
ゆうが気づく。
なつの拳が少し震えている。
男はゆっくり言う。
「お前さ」
「俺らのこと」
「忘れたわけじゃないよな?」
空気が重くなる。
そのとき。
スッ
いるまがなつの横に立つ。
男がそれを見る。
「誰」
いるまは静かに言う。
「仲間」
こさめも後ろに来る。
「用事あるなら」
「早く言ってください」
真っ直ぐな声。
男は少し驚いた顔をする。
でも。
すぐに笑う。
「別にケンカじゃない」
そして。
なつを見る。
「ただ」
「迎えに来ただけ」
なつの目が揺れる。
ゆうが聞く。
「迎え?」
男が答える。
「昔の仲間だからな」
静かな声。
「戻ってこいよ」
リビングが静まり返る。
なつの呼吸が少し荒くなる。
「……行かない」
すぐ答える。
男が笑う。
「ほんとに?」
そして。
一歩だけ近づく。
「お前」
「俺らのこと」
「まだ終わってないだろ」
その言葉。
なつの目が揺れる。
でも。
その前に。
ドン
らんがドアを押さえる。
「帰れ」
冷たい声。
男がらんを見る。
らんは続ける。
「ここは」
「お前の居場所じゃない」
男は少し黙る。
そして。
ゆっくり笑う。
「そうかよ」
でも。
最後になつを見る。
「気が変わったら連絡しろ」
「お前の場所」
「まだ空いてる」
そう言って。
男は去っていく。
足音が遠ざかる。
ドアが閉まる。
静かな玄関。
なつはその場で動かない。
こさめが小さく言う。
「……なつ」
なつは少し笑う。
でも。
その笑顔はどこか暗い。
「大丈夫」
短く言う。
でも。
ゆうは気づく。
なつの目。
また少し。
揺れていた。
もうね~
ひといれるきないかm((
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