テラーノベル
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いつからだろう。
笑わなくなったのは。
友達と遊ばなくなったのは。
もう、どうでもよくなったんだ。
誰からも必要とされてない。
「失敗作」
「…ははっ」
夜、公園に行った。
ただ、眠れなかったから。
暇潰しだった。
「人…?」
「おや。」
「君の名前は?私は…夜。さ。名乗ってくれたまえ」
見た感じ、女…だと思う。
僕より2つ上くらいだ。
「…朝日です。あさひ」
「いい名だね。私の名前と真逆だ」
夜さんと話す内、親しくなり、毎日の夜、公園に行くようになった。
夜さんの性格は全然「夜」じゃなかった。
僕とちがって。
明るくて、いつも笑顔だ。
「いいね。君は。羨ましいよ…君は自由だ」
僕が、自由…
「君は、作り笑いをしない。無理に友達を作ろうとしない。」
「自由だ。空を羽ばたく鳥みたいに」
初めてだった
僕のことを、「自由」と言った人は。
今なら、学校に行ってもいいかな。
今なら、反抗できるかもしれない。
「夜さん」
「ありがとう。」
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