噂の幽霊団地から脱出せよ

文字化化

原作とは異なります

本人様とは一切関係ありません

グロ注意

し

雪夏「ｯｯはぁ…はぁ…」

時雨「あ、起きた起きた〜」

雪夏「あれ…私何してたっけ」

時雨「急に倒れちゃったんだよ〜？」

雪夏「そっか…」

私は自分の手を見て絶望する

雪夏「…私…もう人間じゃないの…」

時雨「僕達と一緒に生活しようよ！」

雪夏「え？」

時雨「怪異になったら普通のご飯食べられるのも少数派だしさ！」

時雨「ここにいて僕達と居れば困る事も無いし、社会なんてものに囚われることもない！」

時雨「すっごくいい事だと思うの！」

雪夏「それは…」

時雨ちゃんは私が帰ったら不都合しかないと教えてくれているが…私には好きな人も…

雪夏「…私…好きな人がいるし…」

時雨「…如何して？」

時雨「その姿のまま帰ったら社会から爪弾きにされるだけなんだよ」

時雨「ここはどんな姿でも理性さえあれば殺されることもないし、ご飯に困ることもない」

時雨「何一つ困ることがないのに…それでも人間界に戻るの…？」

雪夏「…人間なんて食べたくない…私は人間なの！怪異なんかじゃない！お願い！ここから帰して！」

時雨「…そっか、分かった！」

また、あの表情…？

時雨「じゃあ僕よりここに詳しいフードの男さん呼ぶね！」

雪夏「！ありがとう！」

時雨『あなた！ 連れてくる フードの男さん 理解？✨』

ｼﾞｼﾞｯ

赤傘『あなた 彼（フードの男） 必要？』

時雨『僕 彼 必要！』

赤傘『私 理解！』

ｼﾞｼﾞｯ

雪夏「すっごく従順…」

時雨「僕の指示でしかあーくんは殺したりしないんだよ！」

雪夏「あ…そっか…時雨ちゃん、人間を食べるから…」

時雨「そーそー！」

ｼﾞｼﾞｯ

赤傘『あなた！♡ 彼（フードの男） 連れてきた！♡ 』

時雨『ありがとう！✨』

フード『？あなた 私 必要？』

雪夏「あっあ…『私 あなた 必要！』」

フード『了解』

夜透「おー！雪夏ちゃ〜ん出口に行きたいんだっけ？」

雪夏「そうなんだ、私…地上に帰りたい」

夜透「わかった！ふーくん！案内してあげよう！」

フード『了解』

雪夏「良かった…出れる…」

夜透「遠いから休み休み行こーう」

雪夏「おー！」

夜透「そういえば、しぐとはどうしたんだ？」

雪夏「えっと、フードの男さんの方が詳しいからと連れてきてくれたの」

夜透「…ふーん…？」

夜透さんは少し顔を歪めていたが、すぐタバコを取り出し煙を吐く

夜透「ﾌｰｯ…」

雪夏「…あ、そういえば、なんかもう1人結婚してる子がいるって言ってたけど、あれは誰なの？」

夜透「…あー…確か、名前は詩句羽、這いくんと結婚したはずだけどな〜」

雪夏「這いくん？」

夜透「這いばい男？足が悪いから常に這って動いてるんだ」

ｽﾞﾙｽﾞﾙ

夜透「そうそう、こんな音… 」

這いばい『あなた 私 呼んだ？』

夜透「うわぁ！！？」

詩句羽「這いばいさん…」

夜透「…噂をすれば何とやらか？」

詩句羽「…」

這いばい『？あなた 私 呼んだ？』

夜透「あぁ…『俺 あなた 呼んだ 違う』」

這いばい『あなた 呼んだ 違う 理解！』

詩句羽『あなた 行く 早く』

這いばい『あなた 行く？行く 一緒 私！』

詩句羽「…気を付けなよ、あの白髪の怪異には」

雪夏「？白色さんのこと？」

夜透「…どうだろうな…｣

雪夏「…」

もし詩句羽ちゃんの言ってる人の事が白色さんなら実験…？でも時雨ちゃんなら…いやいや、そんなわけない…だって時雨ちゃんは案内してくれてたんだから！