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あっ
黒髪ロングの女性が血まみれになって倒れている。これは一体どういうことなんだ?なんにせよこの状況はまずいぞ。どうにかしないと殺されるかもしれない。私は急いで玄関に向かった。そこには血を流して倒れたまま動かない女性が一人立っていた。彼女の足元には包丁が落ちていて、近くには死体らしきものが転がっている。おそらく殺された後に誰かがここまで運んできて放置していったようだ。これでは警察を呼ぶことも出来ないじゃないか。
白「ひゃあああ!?ななななんで人が死んでるのおおお!!」
兎「ど、泥棒でしょうか!?」
黒髪の女はゆっくりとこちらを向いた。目は虚ろで生気を感じられない。明らかに普通じゃない雰囲気を出している彼女に思わず後ずさりしてしまった。
白「ちょっ、やめてください!どうして近づいてくるんですか!」
女は無言のまま一歩ずつ確実に距離を詰めてくる。まずいな、このままじゃ捕まるのも時間の問題だろう。せめて何か武器になるようなものは無いのか!?周りを見渡しても目に入るのは壁や床を彩っている赤黒い血痕のみだ。これでは戦えるものも戦うことができないじゃないか。
その時私の視界にあるものが飛び込んできた。あれを使えば何とか逃げることができるかもしれない。一か八かやってみるか―――私は咄嵯の判断で手に持っていたスマホを投げ捨てると、足元に転がっていた肉塊を思い切り踏みつけた。
グチャッ!!!ブチュッグチィ!!! 生々しい音が辺り一面に広がる。目の前にいる少女の腹部からは刃物のような物が生えていた。そして彼女の背後から現れたのは血塗れになった見知らぬ男の姿であった。
「あ”あああああ!!!!!」
白「あれ?どうして逃げるのかな?せっかく助けに来たっていうのにさ」
「ヒッ!?やめてぇ来ないでぇ……」
白「ふぅん……あなたもしかして人間じゃないの?」
「ひぎゃあああああ!!!」
白「うるさいなぁ……私は一人になりたいんだよ」
白「そんなこと言わずにさ、ね?」
兎「そうですよ!まずはこの家の探検をしませんか!?」
白「それも悪くないかしらね」
「勝手にすれば?別に構わないけど」
白「じゃあ決まりですね!!」
兎「そうと決まればレッツゴー!!!」
「ちょ、ちょっと待ってよ二人共〜」
こうして私たち三人の共同生活が始まったのだが果たして上手くやっていけるのか不安である。しかしこんなことで弱音を吐いている場合ではない。だって私はやると決めたのだ。どんな時でも諦めずに立ち向かうことが私のモットーなのだから。