#3 Re:start

皆と青春したかった。でも「あいつら」のせいで出来なくなった。お母さんはずっと仕事で疲れてる。だから私も稼いだ。命懸けの仕事だし、意外と地味な仕事だけどお母さんを楽にできるならいいかな、って思っていた。

でも私はあの日ミスをしてから怖くなった。この仕事で傷つく人が増えているかもしれない。命を奪うことになってしまう。それに、ミスをすれば巻き込まれた人とかその家族とかを傷つけてしまう。こんな仕事、私に向いていないなって前から感じていたけど、でもお母さんを楽にしたかったから続けていた。だからかもしれない。そう感じた時に辞めていればあんな風にはならなかったと思う。今でも後悔している。

謝っても二度と戻ってこないのは分かっている。でも今の私には謝ることしかできない。だからここで土下座する。皆様、ごめんなさい。

こんな過去があるせいで苦しんだ。だから別人になろうとした。

今では優しい友達もできた。10人以上はできた。自分の赤髪が艶やかに光っているような気がした。ただ、最近はよく紫髪にしている。コスプレではないし、染めてもいないが私はこれでいい。ハッキリ言える。

今度こそ、華麗な人生を歩みたい。