テラーノベル
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人外書こうかな。アロエうまし(´~`)
ねぇ、そこのお兄さん。一晩だけ買っておくんない?
遊女達が一斉に働き出す夜。
男どもの中にはなけなしの金を持ってきてたったの一夜を買いに来る。
ただ、一緒に過ごすだけの奴もいるが大抵は行為をするだけだ。
🍆今日は月が綺麗だ。
こんな日に遊女を買うのは惜しい。
だから遊女のフリでもして、金を荒稼ぎするか。俺は泥棒。あの屈強な街の用心棒さえ捕まえることのできない。いつも通りに化粧をし、女物の着物に着替え、胸を布などで膨らませた。
🍆さてさて、今日はどいつにしようかね
🍆あっ…
あいつがいい。身なりもよく、顔もよい。
遊女に捕まってもおかしくないのに誰も気に留めない。罪人か前科持ちの奴なのか?
とりあえず、金はありそうだし話すだけ話すとしよう。
🍆ねぇねぇ、そこの旦那。
⛄️なんですか?
笑顔で返事を返してくる。ドキッとするがここが勝負どころ。スッと手を伸ばし相手の目にかかっている前髪を避け耳元でつぶやく。
🍆一晩だけ買っておくれよ。
決まった。これで堕ちなかった男はいない。後は薬を用意すればいいだけだ。
⛄️………いいですよ。
🍆じゃああそこの宿に……
俺の親友が経営する店に誘導し、親友にはしっかり許可をもらっている。
👤どうぞごゆっくりと。
戸が閉まる。カモと2人きり。
🍆何かお飲みになりますか?
⛄️なら、水を……
引っかかったな。水に薬を入れる。
🍆どうぞ
⛄️ありがとうございます
警戒も何もせずに水を飲んでいるカモ。これは即効性の睡眠薬。飲めば明日まで…
🍆は?
なんで起きている?おかしい。薬の入っていた紙を見る。確かに入れてある。なぜ?
⛄️…?どうかされました?
🍆い、いえ何も…
⛄️それにしても上手ですね。薬いれるの。
バレていた。なら消すしかない。警察なんかに捕まるのはまっぴらごめんだ。
⛄️警察には言いませんよ。捕まるのは嫌なんでしょ?
なんぜわかる?おかしい。そもそも最初からおかしかった。こんな美男をあの遊女達が逃すわけがない。そもそも罪人ならこの場所に来れないはずだ。
⛄️大丈夫ですか?凡さん。
🍆なぜその名を知っている。
本名を知っているのは親友と俺。後は死んだ家族だけ。そもそも親友がおかしな顔をしながら見てきていたな。俺って実は鈍感?
⛄️実は、お嫁さんを探しに来まして。
部屋にしんしんと雪が降る。
⛄️僕を見れる方がいいなと思っていて…
顔を赤らめているが雪が強まり、俺は寒さで肩を震わせる。
⛄️なので僕のお嫁さんになってください!
手を差し伸べるが、俺は指一本も動かせない。
⛄️だめ……ですか?
命の危機を感じ
「手を取らなければ死ぬ」
直感で感じ最後の力を振り絞って手を握る
⛄️!ありがとうございます!
雪が止む。
⛄️絶対に幸せにしますね。
俺を引き寄せ抱きしめる。
🍆冷たい…
手や体。すべてが冷たかった。冬の時期だからこその寒さではない。体の芯から冷たかった。心臓の鼓動も聞こえない。
⛄️僕、雪女の末永なんです。だから寿命もないし、死ぬこともない。ただ誰からも愛されてもらえないんです。ただ愛されたい一心でここに来ました。
涙目になりながら話す彼を見て哀れに感じた。
僕は彼ことを子供の頃から知ってる。
ここからずっと遠くの雪が積もる町であった。彼は虐められていた。唯一の肉親であり味方であった彼の母親は病死し、父親に預けられたがひどいものだった。暴力、暴言は毎日のこと。ご飯を食べさせない日もあった。ある雪が降っている日。彼はこの季節にはあまりない山菜を採りに来ていた。父親から「つまみをよこせ」とでも言われたのだろう。可哀想に。と思いながら見守っていた。数日後。彼は血まみれで僕の住む社に来た。
「あいつを殺した罪をなくして」
叶えてあげた。村にクマを送り出した。
死んだ人のほとんどはクマによる事故死。あいつも事故死となった。我ながら天才だと感じた。雪が降るからこそできることだった。けど彼はいなくなった。親戚に引き取られた。約束までしたのに。ちゃんと伝えた。はっきりと目の前で。
「叶えてあげる。そのかわり二十歳を過ぎたら僕のお嫁さんになってよ。」
彼はまだ小さく、言葉の意味がわからなかったのかもしれないが小さな頭を縦に動かして「うん。絶対守る」と言ったのに。
消えて二十歳には戻ると思った。
戻ってこなかった。町中を探した。いなかった。何十年という時間をかけて見つけ出した。もう彼は四十歳を超えていた。それでも約束は果たしてもらう。きっと覚えていないけど。今は何も知らないふりをする。まだ手は出さない。優しい僕をずっと出して、彼から堕ちる様にしよう。
来年続きを書く。
それでは今年もクロネコの小説を見ていただきありがとうございました(*^^*)
来年もまた見てください!
バイバイ👋
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