『 その日、俺は天使を見た 』

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stxxx . nmmn . 天使もの注意

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今日はあいにくの雨。

偏頭痛持ちだから、キツイんだよなぁ…

青「 …雨の日は人の心も暗いんだね 」

「 嫌な声が流れ込んでくる、 」

どうやらコイツは人の心が分かるらしい

心が読み取れるじゃなくて

嫌な感情を語源化した、みたいな

雨の日はこの天使も気分が落ちてる

青「 …どこ行くの？ 」

桃「 学校 」

「 少しは気分が変わるかもだから 」

青「 僕も行っていいところ？ 」

桃「 実体、ってことは 」

「 他の人にも見えるんだろ？ 」

青「 幽霊じゃないからね 」

桃「 ならダメなところ 」

「 変な人って見られるし、不審者だぞ 」

青「 そっかぁ、 」

「 なら大人しく待ってる 」

桃「 …天界とかに帰らなくていいのかよ 」

青「 なんで、？笑 」

桃「 なんでって…心配してんじゃねぇの？ 」

「 家族とか、仲間とか 」

青「 嫌になって逃げ出してきたから 」

「 みんな探してるかもね、笑 」

桃「 俺もお前も、自分勝手だな 」

青「 そうだね笑 」

桃「 ……… 」

俺はふと、コイツの羽が触りたくなった

普段は、この世の闇を知らないような

羽の色をしてるくせに、

こういう雨の日は羽が灰色

不思議なもんだ。

青「 …僕の羽はね、 」

「 その日の人の感情で決まるんだよ 」

桃「 …つまり、今日は全体的に 」

「 負の感情が多いのか… 」

青「 それは少し違うかもね 」

桃「 …？ 」

「 そういうことだろ？ 」

青「 僕は無差別的に人の心は感じても 」

「 羽までは無差別じゃないんだ 」

桃「 特定の人物の感情ってことね 」

「 …もしかして、その相手は俺？ 」

青「 かもね、笑 」

桃「 だる 」

青「 …それと、 」

桃「 まだなんかあるのか？ 」

青「 …負の感情で 」

「 黒っぽくなってるわけじゃないよ 」

桃「 …は？ 」

「 正の感情で黒っぽくなるってこと？ 」

青「 うん、 」

桃「 あべこべじゃん、笑 」

「 おもしろ 」

でもね、桃くん

それだけ、晴れの日は

君の負の感情が強いんだよ

それを分かった上で、今笑ってるの？

…俺の感情が、コイツの羽に現れるのか

見透かされてるみたいで嫌だな

でも、俺の負の感情

そんなに強かったんだな

もう、失くしてたと思ってたのに

本当に、迷惑極まりないな

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×××「 …悪夢を見てたヤツに天使が舞い降りちゃったね 」

××「 …もし、希望を持ったりしたら…どうするつもりなんだよ…… 」

×××「 …僕達悪魔の管轄だから… 」

「 もしもの事があったら… 」

「 …怒られるのは僕達だよね… 」

××「 …めんどくせぇ… 」

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