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会議室の空気は、重かった。
長いテーブルを囲むように
ut、tn、kn、zm、sh、os、em、ーーーーそしてrbr
wrwrd国の幹部、そして総統が全員揃っていた。
戻ってきた rbr は、まだ完全ではない。
それでもこの場に立つことを選んだ。
最初に口を開いたのはtnだった。
「……まず確認する。拉致は“外部侵入”ではない」
視線が ut に集まる。
ut は一度、深く息を吐いた。
「司令部内で、rbrを一人にした判断は俺だ。結果として、隙を作ってしまった」
誰も遮らなかった。
それほど、責任の所在が明確だったからだ。
gr が腕を組んだまま言う。
「責任論は後だ。問題は、敵国が“司令部隊長クラスを実験対象にした”って事実だろ」
「前例がないわけじゃないが、看過はできんな」
kn の声は低く、怒りを含んでいた。
rbr は、ゆっくりと口を開いた。
「……俺は、あの場で“使えるかどうか”を試されていた」
一瞬、空気が凍る。
「薬の内容は不明。
目的は、兵士としての耐性と制御性の確認だ」
zm が舌打ちをした。
「完全に一線越えてるな」
そこへ話題を変えるようにhtが言う。
「で、その rbr を連れ帰ったのが wt 国の司令部隊長 sm、か」
「単独潜入でらしいしな」
shoが補足する。
全員が理解していた。
それがどれほど異常で、危険な判断か。
沈黙を破ったのは em だった。
「同盟の提案、どう見ますか?」
視線が rbr に向く。
彼は一瞬だけ考え、はっきりと答えた。
「俺は、信じる価値があると思う」
「理由は?」
ut が問う。
「見捨てくれなかった、それだけ」
その言葉に、誰も反論しなかった。
最終的に、grが結論を出す。
「wt国との同盟を受諾する。条件は対等。情報共有と、共同作戦」
その瞬間、
wt国は強固な同盟相手ができた……