💛side
色々言いたかったが
彼女を見ているとそんな事も言えず、
あっという間に着いた
まちこりが予約をしていたらしく
すんなりと入ることができた
それにしてもまちこりは皆に見えるんだな
と本当にどうでもいいことを考えた
そんなことはどうでもいい
このランチが終わったら
きっと、
まちこりは居なくなってしまう
💚「何頼むー?」
と嬉しそうな表情を浮かべる
そんなことやってる場合じゃねぇんだよ!
そんなことが今すぐにでも口をついて出てしまいそうになる
行かないで、涙があふれる
💚「ニキニキ!?大丈夫、?」
お前だよ
まちこりのせいで、
💚「ぅ〜ん…ねぇね このご飯とかニキニキの奢り?」
💛「勿論だろっ、」
💚「りょ!」
といい店員を呼ぶ
何か言っているが知る由もない
泣きすぎて聞こえないし
注文を終えたらしい彼女はニンマリの人が悪い笑みを浮かべながらこちらを見る
💚「ニキニキ…この店でいちばん高い料理、2人分頼んじゃった♡」
💛「っは…!?」
元気づけようとしてくれた彼女の優しさが染みる
こんな時間を過ごせるのもあと少し――
居なくなってしまう
大切な人が
大好きな人が
やめて
いなくならないで
消えないで
ずっと一緒にいて
そんな思いが溢れすぎて
涙も止まらない
💛「まちこりっ…、お前のことほんとに大好きだった」
💛「ノリいいところも、明るいところも、弄られてもめげない所も、優しいところも、メンバーみんなに気を使うところも」
💛「全部全部大好きだった、ほんとに感謝してる、食べ終わって、最高級の料理美味しいなっていうまま他のやつのとこに行ってくれよ」
💛「これ以上一緒にいたら、俺も、死にたくなる」
💚「そっか、そーだよね 私もニキニキのことぜーんぶ、大好きだったよ、離れ難いなぁ…なんで死んじゃったんだろっ、」
💚「あのまま普通に明日を迎えるつもりだったんだけどな、」
💚「大好き、」
そんな言葉を合図にしたように料理が届く
💚「…食べよっか!いただきまーす!」
💚「美味しいなぁ、死にたくない、みんなと一緒に居たいよ…」
と2人ともあっという間に食べ終わってしまった
💚「ふ〜お腹いっぱい!幸せ〜♡」
💛「…ほら、行けよ」
💚「そうだね、ニキニキ大好きだよ 大変なこと辛いこといっぱいあると思う でも、頑張ってね!私はずっとニキニキの味方だよ!」
そう言いぎゅ、と強く抱きしめる
💛「ありがとう、俺、頑張るから、!」
💚「うん!」
そういい消える彼女の目には涙が見えた
うわぁあぁぁっ、
声を上げて泣いたのは大人になって初めてだった
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