🩷️side
まちこりが死んだ…?
形、存在全てが消えたって、こと…だよね
もういいや、死のう
そう考えベランダに出る
体を乗り出すと
グイッ
🩷️「ぅぉえっ!?」
??「なにしのうとしてんだよ!ばか!」
聞き覚えのある声に
ゆっくり、振り返る
そこに立っていたのは
まちこりーただった
🩷️「ま、まちこ?」
💚「私が死んだくらいで死のうとすんなよ
!ばか!!」
🩷️「…俺がメンタル弱いの知ってるでしょ、…」
💚「それは私も!お前はみんなとまだ一緒にいられる 私は?顔すら見れないんだよ?生きてる事の大切さ分かれよ あほ!!」
🩷️「そんな強く言うなよ ばか……っ、」
💚「私、りいちょと約束したじゃん!」
💚「オソロのピアス買うって」
🩷️「あぁ…言ったね、」
💚「はいはい 今から行こ!」
🩷️「い、今から!?」
💚「そう!りいちょが持ってる一番カッコイイ服着てね!」
5分後
🩷️「はい、」
💚「カッコイイ!!!行こいこっ!」
手を引かれ走る
どこか焦って
でも楽しんでいるような彼女の横顔
見つめられるのは最後だって分かってる
でも、涙が止まらない
なんでこんな事になってしまったんだろう
もっと買い物できるはずだったのに
一緒に笑い合えるはずだったのに
泣いてる俺を横目で見ながら
夜風涼しい〜
と呟いている
そんな間抜けな彼女を見て
余計に涙が出る
励ましたつもりでいたのか
俺を見てギョッとする
そして
「やっぱ元気づけるの難しいなぁ」
と呟いていた
さっきからニキと連絡がつかないのできっとまちこりはさっきまでニキと一緒に居たんだろう
最期まで俺たちのために
そんな優しい彼女にまた涙が、
ニキニキも、もう会えないって分かってたんだろうな
めっちゃ考えて考えて苦しんで悩んだんだろうな
俺も、
会えなくなるんだ
ダメだ
考えちゃ、
ダメって、分かってるのにっ、
大好きだった
人としても
恋愛感情なんかとっくの昔から持っていた
愛していた
その眩しくて優しい笑顔を
守りたかった
せんせーという彼氏がいても
俺も、
力になりたかった
今になって自分の無力さを呪うなんて、
ほんと俺ってバカだな…、
もう少し君と居たい
そんな願いは叶いそうにないよ
やりたい企画もたっくさんあったんだけどな、
言いたいことも、
今後悔したって遅い
走る君からは
流れる一筋の涙が見えた
泣かないで、
なんて、俺のセリフだよね
君だって行きたくないんだよね
じゃあ俺頑張るからさ
生きるから
せめて、君だけは幸せに
そんな願いですら叶えられない俺なんて、
やっぱり…
💚「ねぇりいちょが何考えてんのかは大体予想つくから触れないけど」
💚「着いたよ!」
そういい指さす先には高級店が
🩷️「え、まさかここで…?」
💚「あったり前だよ!これからりいちょに奢って貰えない分、ここでパーッと使わせたくて♡」
🩷️「まじかよ〜でも今日に限って大金下ろしてきてるんだよなー…」
💚「ナイスタイミング!ほら行こ?」
とさりげなく手を繋ぐ
少しでも彼女と触れ合えたことが嬉しくて
指を絡め直し
恋人繋ぎをする
少し驚き迷った表情を見せたが
まちこりも指を絡め直し
ぎゅっ、と力を強めた
せんせー許してくれ
今だけは俺も…!
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