テラーノベル
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「母さんは日を追うごとにできることが少なくなって、いろいろなことを忘れていく。親戚にはただの金づるとしか見られていない。ようやく、本当の僕を見てくれたと思った黒瀬さんが見ていたものも、結局僕じゃなかった」
視界が涙で滲む。それでも、柊吾は瑞樹から目を逸らさなかった。
「翔が言うように、きっと僕なんて誰からも必要とされていない。どこにも僕自身の居場所なんてないんだって……世界の終わりみたいに、暗闇の中へ放り出された気分だった……!」
胸の奥に溜め込んでいた泥のような痛みを吐き出すたび、声が崩れていく。
こんなことを言ったって仕方がない。もうやめなければいけない。頭では分かっているのに、一度溢れ出した感情は止められなかった。醜い言葉が、次々と口をついてこぼれ落ちていく。
「……でも、それなのに……」
柊吾は掠れた声を振り絞り、涙で歪む視界のまま瑞樹を見つめた。
「さっき母さんに冷たい目を向けられて、息ができないほど怖くなった時……真っ先に助けを求めたくなったのは、あなただった。頭では疑っていたのに、声が聞きたくて、冷え切った身体を温めてほしくて……。矛盾してると自分でも思うけれど、気付いたら自分から電話をかけていたんだ」
膝の上の拳から、すっと力が抜けた。震える指先で乱暴に目元を拭う。それでも、次から次へと溢れる雫が頬を濡らしていった。
「僕はもう、一人で母さんを背負うことに限界がきていた。母さんにまで忘れられてしまったら、自分の存在意義まで消えてしまう気がして……怖くてたまらなかった。あなたの温もりに頼りたかった……!」
そこで完全に、声が崩れた。
#三角関係
霞花怜
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#イラスト部屋
寿命㌫(主) 🔮🖤ᩚ
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コメント
1件
うわああ、第94話…ここまで柊吾くんの心の内が溢れ出すの、もう胸が締め付けられるよ😭💔 「僕なんて誰からも必要とされていない」って言葉に全部の孤独が詰まってて泣いた…。それなのに「助けを求めたくなったのはあなただった」って、矛盾した気持ちのまま電話してしまうの、人間らしくて苦しくて愛おしいよ…。 かんなさんの描くキャラの内面、いつもリアルすぎて心抉られるけど、それがめっちゃ刺さるんだよね…!瑞樹くんの存在が柊吾にとってどんどん大きくなってるのが伝わってきて、この先どうなるのか気になって仕方ない…!もっと読みたいよおお😭✨