テラーノベル
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『また、会う日まで』
『どれだけの月日が経とうと、俺は待ってる』
そう打ち明けて、かれこれ何年が経っただろう。
立派な大人にも関わらず、今だにこいつは元気にも程がある。
なんせ、俺の知ってる人全員と競っても足の速さだけは負けないもんだ。
俺の周りには異次元な奴が死ぬほどいると言うのに……
こいつは化け物なのか?
……まぁ、そういうところもこいつらしいもんか。
「おいひ〜〜〜〜っっ」
なんやらありいつものところで食事するハメになる。
こいつが食べてるところを見るとなんとなく昔を思い出すな…
「…ほんとお前食べても太らないよな(真顔)」
「まぁ運動してるんで!!!」
運動しても太る奴は太るくね、知らんけど
「ほんと最近の子は顔がいいよね」
「そりゃまた俺が不細工って言ってるもんじゃん」
「ええ!?」
「……あいつら人間年齢に加算したら俺らより年下だもんな」
「ほんとびっくり!!でもラヴくんとかは私たちに近いんでしょ!?」
「まぁ多分。あの身長だし信じられないけど(オイ)」
カランコローーン
「分かるこのゲーム面白いよねぇ!!」
「だよね!?僕この前始めたらハマっちゃって〜────」
「うぎっ!?!?」
こっちを見ながら叫ぶな…
「なんでいるのさ!!!」
「こっちの台詞」
「たいっけー!!!」
「奈々美味しそうなもの食べてる!!!」
「それ新メニュー!?」
「8月始まったから多分そうじゃないかな〜」
…馴染みすぎだろこいつら
黒髪眼鏡に至っては未成年だよな!?
若い……(そこか)
「ギャッ変態羽瑠人!!!!18歳の女の子をジロジロと…」
「はぁ!?!?」
「なんかラヴみたいだね」
「………」
ラヴ…みたい…???
どういうとこが…?(((
「あぁ話し方が?」
「そうそう」
話し方……
「別に誰でもこうじゃないからな 」
「知ってるよ?」
「お前はな」
「奈々ちゃん私にもちょうだい〜」
「う〜ん、あげたらもったいないし奢ってあげるよ〜」
「ほんと!?」
「年下だからって… 」
「あはは」
「槭の樹って随分でかいんだよな」
「そうだね、僕のとこのは一段と大きいよ」
「あ、あるんだっけ」
「うん。事あるごとにその場所に樹があったし」
「事あるごと……か」
「何それ、私が不吉みたいじゃん……」
「……」
少しだけ会話が止まる。
他愛のない、とは言い切れない会話が。
「槭は運命を信じる?」
「……え、」
「運命?」
「……運命を捻じ曲げようと思ったことはある。」
「でも無理だった」
「…内容によっては信じると思うよ」
「僕もそうだよ」
「根拠がすごそうだったら私も信じる!」
「…まぁ大体な」
「…それで、なんで?」
「…見つけに行こうと思って。」
「昔の僕を!」
「 気持ちの向こうの彼方 』
〜8/3完結
一気完結記念
はじまり、はじまり。
コメント
7件
全然低クオじゃない!!!!好き!!!!(唐突) 今回のわちゃわちゃ的な表現の好きだ…(語彙力とは) 好 き し か 言 っ て な い 人 ☆
うわああああぁぁぁ!!!好きぃぃぃ!!!((((( サムネも神だし物語も神だし神だな。ありがとう() 開花と聞いたら楓さんを思い浮かべるのは私だけではないはず()
なんかめっちゃ気になる始まり方だ…(語彙力) 毎度の如く文章もサムネも上手すぎる…好きだ…😘😘