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絶対辰哉
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#めめこじ
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21
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絶対辰哉
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撮影初日を終えてから数日。
「恋人役」という肩書きにも少しだけ慣れてきた頃。
次のロケの日がやってきた。
今回のテーマは。
“休日のショッピングデート”
────────
💜side
朝十時。
待ち合わせ場所は大型ショッピングモール。
ふっかが先に着くと、少し離れたところでスタッフが機材の準備をしていた。
「おはようございます」
「今日もよろしくお願いします」
軽く挨拶を交わしながら辺りを見渡す。
すると。
💛「おはよ」
照が後ろから歩いてきた。
💜「おはよ」
💛「早いね」
💜「照もじゃん」
普段通りの会話。
だけど今日は、カメラが回る前からマイクは入っている。
前回より少しだけ自然に話せている自分に気付いて、ふっかは小さく笑った。
────────
💛side
「それでは始めます」
スタッフの声と同時に撮影が始まる。
今日は特に細かい指示はない。
“二人で自由に過ごしてください”
それだけだった。
💜「最初どこ行く?」
💛「ふっか決めていいよ」
💜「じゃあ服見たい」
💛「いいよ」
並んで歩き出す。
前回の撮影を思い出し、照は自然とふっかとの距離を少しだけ縮めた。
すると。
💜「お」
💛「ん?」
💜「今日は言われる前に近い」
💛「前回学んだから」
💜「優秀じゃん」
照は照れくさそうに笑うだけだった。
────────
洋服店。
ふっかはラックを見ながら歩いていく。
💜「これどう思う?」
照へ一着のシャツを見せる。
💛「ふっからしい」
💜「褒めてる?」
💛「もちろん」
💜「じゃあ試着してくる」
数分後。
試着室のカーテンが開く。
💜「どう?」
黒を基調としたシンプルなコーディネート。
照は少しだけ目を細めた。
💛「似合ってる」
💜「即答じゃん」
💛「本当に似合ってるから」
その返事に、ふっかは少し照れたように笑う。
「ありがとうございます」
店員が近づいてくる。
「彼氏さん、とてもお似合いっておっしゃってますね」
二人の時間が止まった。
💜「……え?」
💛「……」
店員は何も知らない。
撮影だということも。
本当は恋人じゃないことも。
ただ自然にそう思っただけ。
「失礼しました」
店員は微笑みながら去っていく。
ふっかは咳払いを一つ。
💜「……演技ってことで」
💛「うん」
💜「気にしないで」
💛「分かってる」
そう答えた照だったが。
頭の中には、さっきの”彼氏”という言葉だけが残っていた。
────────
昼食。
フードコートではなく、小さなレストラン。
向かい合わせに座る。
料理を待っていると、監督が近付いてきた。
「お二人とも」
💜「はい」
「前回よりずっと自然です」
💛「ありがとうございます」
監督は笑いながら首を振る。
「でも、一つだけ」
「まだ相手を見すぎです」
二人は顔を見合わせる。
💜「見すぎ?」
「恋人って、ずっと相手を見て話しているわけじゃないんですよ」
「もっと、自分の時間もあります」
「スマホを見たり、景色を見たり」
「そういう何気ない空気も大事です」
ふっかは納得したように頷く。
💜「なるほど」
監督は続ける。
「それと」
「恋人を演じようとしなくていいです」
「お二人が思う”心地いい距離”を見せてください」
その言葉に。
照は少しだけ考え込んだ。
“心地いい距離”
それは演技で作るものじゃない。
自然とできるものなんじゃないか。
そんな考えが頭をよぎる。
────────
撮影終了後。
スタッフが撤収を始める。
「今日はありがとうございました!」
挨拶を済ませ、二人で駐車場へ向かう。
💜「疲れた?」
💛「思ったより」
💜「俺も」
少し歩いたところで。
ふっかが立ち止まった。
💜「照」
💛「ん?」
💜「今日さ」
💜「店員さんに彼氏って言われたじゃん」
💛「……うん」
💜「ああいうの、この先もあるかもね」
照は少し笑う。
💛「仕事だから」
💜「そうそう」
💜「ちゃんと割り切らないと」
💛「……うん」
そう返事をしながらも。
照の胸には、理由の分からない小さな違和感が残っていた。
“仕事だから”
その言葉だけで片付けるには。
今日の「彼氏」という一言は、不思議なくらい心に残っていた。
コメント
4件
いや、もっと距離近づけってぇぇぇぇぇ!!! 恋人だろおおお!
ふかざぁさぁあん… 仕事だからってさ…いやそうなんだけどさ!? こちらもハピエン厨期待
第4話読み終えたよ〜!ふっかと照の距離感が徐々に自然になってきた感じがすごく好き。店員さんの「彼氏さん」の一言で二人の空気が一瞬止まる描写、めちゃくちゃ刺さったわ…「仕事だから」「割り切らないと」って言い合いながらも、照の胸に残った違和感がすごく気になる。次の展開が待ちきれない🔥