やぁやぁ
続きだよん、いってらーん
スタスタスタ……
後ろからくる夕日に照らされ、前には自分の影がくっきりと見えた。
片手には準備したプレゼント、もう片方の手には仕事用のバッグが握られている。
昨日は、例え理由があったとしても連絡もなしにドタキャンしてしまったようなものだ。
まぁ、そもそも俺が何故毎日彼女に会う前提の考えなのだろう、これも”好き”という気持ちの現れなのだろうか。笑
そんなことを考えていたら、目の前にはいつもの病棟の見舞い受付場。
心做しか看護師たちがバタバタしている気がする、何かあったのだろうか?
🇺🇸「ーーーー、ーーーーー?」
いつもの様に受付人に確認をとる。
だが、受付人は困った顔で俺に言葉を詰まらせながら話し始めた。
「……、日帝さんは昨晩から体調が優れていません、お見舞い自体は可能ですが、、」
🇺🇸「体調不良、見舞いに行ってもいいんだな?」
最近はよく冷え込む、風邪でも引いてしまったのだろうか。
「え、えぇ、ですが、その……」
受付人は日帝のものと見られる記録帳を見ながら言葉を詰まらせる。
🇺🇸「、わかったよ。だが見舞いには行く。ありがとう。」
埒が明かないので答えを聞くのを後にして彼女の病室に向かう。
気持ち嫌な予感がして、自ずと足早になる。
ガラガラガラガラ……
🇺🇸「!!……」
そこには、ベッドで横になり目を瞑っている日帝chanと、その横で診ている医師の姿があった。
俺がその光景を見て状況を把握するよりも先に、医師が声をあげる。
「あぁ、すいませんね、すぐ終わりますので。」
🇺🇸「……先生、なにがあったんだ、、?」
「……」
俺の問に案の定言葉を詰まらせた後に、ゆっくりと話し始めた。
「安心してください。生死に関わる程ではありません。突然の発作のようなものです、吐血した後のようなものが見られましたが、単に免疫力が低下して血管、胃が傷ついてしまったのでしょう。」
🇺🇸「……意識はあるのか、いつ……」
「さぁ、昨晩ナースコールを受け取り看護師を手配した時にはもう、意識不明でした。
いつ目覚めるかは本人次第ですね、」
🇺🇸「…………」
ーーーー昨晩、俺が行けなかった日
もし、俺が日帝chanに見舞い行く事が出来ていたら?
なにか変わったか、?
日帝chanは俺に不調を訴えてくれたのか?
拭いきれない罪悪感と頭では解決できない問題に自答し続ける。
「……では、失礼しますね。」
バタンッ
差し込んだ夕陽が彼女の顔を照らす。
腕には点滴が繋がれている、静かな病室に、点滴の落ちる音だけが響く。
前会った時は、ベッドに腰かけて、一緒に笑みを交わしたのに。
今俺の目の前にいる彼女はベッドに横たわり動かない人形だ。
🇺🇸「……ごめん。日帝chan。」
本心を口に出した途端、リミッターが外れ涙が零れる。
🇺🇸「もっと、俺が日帝chanの心に寄り添えばよかったぜ……?ごめんな。」
後悔したって、現実は戻せないのに
自分の行動が間違っていたとしても、それを正せば上手くいっていたなんて保証ないのに。
結局、あの後日帝chanが目覚めることなく1日が終わった。
俺は家に帰宅したが気持ちが抑えられず、まともに眠れなかった。
明日はクリスマス当日、日帝chanと約束をした日。
彼女は覚えていてくれているだろうか?
約束を守ってくれるだろうか?
仕事は休み、また同じ夕方にとぼとぼと病院に向かう。
期待と喪失をどちらも味わう覚悟で1歩1歩進んでいく。
俺は夕焼けに染まった空を見上げて呟き気持ちを奮い立たせる。
🇺🇸「大丈夫、愛しているなら日帝chanを信じろ。」
はい、おかえり
短編とか言っときながら5話ぐらいかかりそうですね、((すいません
許してください😭
では、さよならぁ
コメント
4件
すっごい続きが楽しみ、、
💪( ᐛ)パワァァァァァァァァァァァ よしっこれで日帝様が目を覚ましたハズ!