テラーノベル
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「あのさぁなるせ!お前まじでそういうとこあるぞ!人のこと煽って楽しむのやめろ! 」
「はいはい、可愛いねー。ぺんちゃん今日も元気でちゅねー」
「赤ちゃん扱いすんな!」
画面越しでも伝わるなるせのニヤニヤ顔に、ぺいんとはキーキーと声を張り上げる。
しかし、なるせはフッと短く笑うと、急に声音のトーンを落とした。
ヘッドホン越しに、鼓膜へ直接響くような低い声。
「…で、いつ俺の家来んの?」
「えっ……あ、いや、それは……」
急なパスに、ぺいんとの思考がフリーズする 。
さっきまでの勢いはどこへやら、口をモゴモゴと動かすことしかできない。
「…ふーん。その反応、期待していいわけ?」
「なっ、ちが、期待って何だよ!」
「バーカ、耳まで赤くなってんの、声で分かるわ。観念して早くスケジュール空けな?」
通話画面の向こうで、なるせが「捕まえた」と言わんばかりに満足げに笑う気配がした。
数日後。ぺいんとは、都内にあるなるせのマンションの前に立っていた。
インターホンを押す手が、情けないほどに震える。
(何で俺、あの通話の後、本当に予定空けて来ちゃってんだろ……)
ガチャ、と重い扉が開く。現れたなるせは、大きめのパーカーをゆるく着崩し、少し眠そうな目でぺいんとを見下ろした。
「あ、ホントに来た。えらいじゃん」
「うっさいわ! 来いって脅したのなるせだろ!」
いつもの配信のノリで、努めて明るくツッコミながら靴を脱ぐ。
けれど、一歩部屋に足を踏み入れた瞬間、なるせの家の匂い――微かに香る香水と柔軟剤の混ざった匂いに、急に心臓がドクンと跳ねた。
リビングのソファに腰掛け、出されたお茶を飲む。
沈黙が妙に気まずい。
「なぁ、なるせ、今日は何すんの?」と、ぺいんとが顔を上げた、その時だった。
トスン、と隣のソファが沈む。
なるせが、通話の時とは比べ物にならないほどの「ゼロ距離」で、隣に座ってきたのだ。
「何するって……。ぺんちゃん、何しにここに来たと思ってんの?」
「え? いや、遊ぶのかなって……」
なるせの綺麗な顔が、すぐ目の前にある。
長い睫毛の奥にある瞳が、じっとぺいんとを観察するように見つめていた。
その目が、通話の時の「低い声」を思い出させる。
「俺は、通話で言ったこと、本気なんだけど」
なるせの手が、ぺいんとの頬にそっと触れた。
指先が驚くほど熱い。
「っ、なるせ……っ」
「耳だけじゃなくて、顔も真っ赤。……ねえ、もう一回『期待していいの?』って聞いてあげよか?」
意地悪く、だけど酷く優しく微笑むなるせ。
ぺいんとは、もう限界だった。
からかわれているのか、本気なのか。けれど、触れられている頬から全身に熱が回っていくのが分かる。
「……期待、してよ……」
消え入りそうな声で、ぺいんとがギュッと目を瞑ってそう呟いた瞬間。
「……よく言えました」
なるせの満足げな囁きと共に、重なるだけの、だけど深く、逃げられないようなキスが、ぺいんとの唇を塞いだ。
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Nera🍀︎❄🐈⬛
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コメント
2件
ごめんなさい!!なるせくんじゃなくてなるせになっちゃってました!次のはなるせくんにしてあるのでご了承ください!!
うわぁぁ…読み終わって心臓バクバクしてる…っ🥀 ぺいんとがなるせに完全にペース握られてて、でも最後の「期待してよ」って自分から言っちゃうの、めちゃくちゃ可愛いし切ない…! なるせの低音ボイス煽り、反則すぎるよ…(泣) 新作ありがとうございます、続き気になる…!🌙