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「……え、誰?」
ゆあんくんの一言で——
空気が止まる。
「……は?」
もふくんが、ゆっくりと睨む。
「誰ってなに?」
圧がある。
なのに——
話し方が軽い。
「……いや、もふくん……だよね?」
「当たり前じゃん」
即答。
でも。
「……」
全員、納得できない。
「……」
その時。
「おはよ〜」
のあさんが、リビングに入ってくる。
「……!」
全員が振り向く。
そして——
固まる。
「……え」
ヒロくんが、思わず声を漏らす。
「……?」
のあさんが首を傾げる。
「どうしたの?」
その見た目。
その雰囲気。
「……」
完全に——
ギャル。
「え、なんか変?」
キラキラした笑顔。
でも明らかにおかしい。
「……」
ゆあんくんが、小さく呟く。
「増えた……」
「は?」
もふくんが反応する。
「何が?」
「……いや、なんでもない」
混乱。
完全に混乱。
「ねぇもふくん〜」
のあさんが、自然に隣に座る。
「今日どうする?」
「んー?」
もふくんが、軽く考える。
「とりま適当でよくね?」
「それな〜」
会話、成立している。
「……」
ヒロくん、頭を抱える。
(なんで普通に話してるの)
(え、なんで?)
―――
「ちょっと待って」
ヒロくんが、深呼吸する。
「状況整理するね」
真顔。
「……」
全員が見る。
「まず、もふくんがおかしい」
「おかしくねぇし」
即否定。
「いやおかしい」
ヒロくんも即答。
「……」
「で、のあさんもおかしい」
「え〜?」
のあさんが笑う。
「ひどくない?」
全然気にしてない。
「……」
ヒロくん、崩れそうになる。
「……これ夢?」
本気で言う。
その時——
「おはよ〜!」
元気な声。
「……」
えとさんが入ってくる。
「……」
一瞬で、全員が察する。
「……」
いやな予感しかしない。
「……あれ?」
えとさんが止まる。
「みんななんでそんな顔してんの?」
その姿。
「……」
やっぱり——
ギャル。
「……」
ヒロくん、無言で天井を見る。
(終わった)
「……」
その横で。
「え、なにこれウケる」
うりが、めっちゃ笑っていた。