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#鬱展開
Mist-404
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mogyumogyuGemi
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能研本部
間宮トオルとの戦闘は間宮自身が引いたことによって一先ず集結。
その数時間後。
能研本部の作戦室。
大型モニターには、世界各地で発生している能力者関連事件が表示されていた。
タジが険しい表情で報告する。
「Azの活動範囲が急激に拡大しています。」
「ただ……妙です。」
惣一が画面を見る。
「何がだ?」
「Azだけじゃありません。」
「複数の勢力が同時に動いています。」
画面に表示される二つの反応。
一つは――
NWO
もう一つは――
ハルシオン
千太からの通信
その時、通信端末が鳴る。
表示された名前。
柊 千太
ソウヤが端末を取る。
「千太か。」
画面に映った千太は、いつもの冷静な表情だった。
「ソウヤ。」
「久しぶりだな。」
周囲のメンバーが少し驚く。
千太は普段、誰に対しても一定の距離を置く。
しかしソウヤには違った。
「そっちは大丈夫か?」
「間宮が動いた。」
ソウヤが答える。
「ああ。」
「かなり厄介だった。」
千太は小さく息を吐く。
「だろうな。」
「俺の予測でも、Azが本格的に動く時期はもう少し先だった。」
惣一が尋ねる。
「先見の明で見えなかったのか?」
千太は首を横に振る。
「見えなかったんじゃない。」
「未来が変化した。」
「誰かが、大きな選択をした。」
千太の能力
ソウヤが聞く。
「誰が?」
千太は少し黙る。
「……まだ分からない。」
「俺の能力、Foresighterは未来を確定させる能力じゃない。」
「起こり得る事象を見るだけだ。」
「未来は変わる。」
その言葉に、ソウヤは黙る。
ハルシオン
その頃。
太平洋上空。
巨大な影が雲を割って進んでいた。
戦艦ハルシオン。
全長585m。
海上だけではなく、空中戦すら可能な能力戦艦。
艦橋。
白髪の長髪。
海軍帽を被った男――
フラガラッハ・F・ミストルティン(フラン)
が前方を見つめていた。
「Azが動いたか。」
副艦長のベルトが資料を確認する。
「はい。」
「そして能研も巻き込まれています。」
フランは静かに笑う。
「ソウヤたちか。」
「まだ若いが……。」
「世界を変える可能性を持っている。」
ヴァブが口を開く。
「介入するのですか?」
フランは少し考える。
「まだだ。」
「俺たちは救世主じゃない。」
「ただ――」
窓の外を見る。
「能力者が理不尽に奪われる世界だけは認めない。」
名取家
一方。
山間部の古く広大な屋敷。
そこには名取家一同の姿があった。
世界の異変を感じ取り、静かに準備を始めている。
惣一は空を見上げる。
「始まったか。」
ネリクマが笑う。
「随分と騒がしくなってきたな。」
惣一は答えない。
しかし、その目には覚悟があった。
(いずれ……。)
(俺たちは別の道を進むことになる。)
まだ誰も知らない。
名取家が後に単独戦線へ向かうことを。
マスタークラウン
同時刻。
グランは報告を受けていた。
「NWO、ハルシオン、そして名取家。」
「全てが動いたか。」
マランは黙って聞いている。
グランは続ける。
「世界の均衡が崩れる。」
「次に動く者は……。」
その時。
モニターに一つの名前が表示される。
Az
グランの表情が変わる。
「間宮トオル。」
「お前は一体、何を始めるつもりだ。」
能研本部・夜
ソウヤは屋上に立っていた。
千太との会話。
フランたちの動き。
世界中の異変。
頭の中が整理できない。
その時。
心の奥から声がする。
「焦るな。」
ソウヤは目を閉じる。
「……レイ。」
返事はない。
ただ、静かな気配だけが残る。
遠くの空。
そこには、巨大な戦艦の影が近づいていた。
世界は静かに変わり始めていた。
第68話 完
コメント
1件
わあっ…第68話「動き出す者たち」、読み終わったよ〜!!🫢✨ もうね、一気に世界が広がった感じがすごい!!Azだけじゃなくて、NWO、ハルシオン、名取家、マスタークラウン…全勢力が一斉に動き出してて、ほんとに“静かに始まった”感がヤバかった😭💥 特にフランの「能力者が理不尽に奪われる世界だけは認めない」ってセリフ、痺れた…!絶対的な正義感って感じでカッコよすぎる。千太とソウヤの関係性もじんわり来たし、ラストの「……レイ」のとこ、心臓ギュッてなったよ…🥺 次が楽しみすぎる…!!