翔太くんの家に館さんが来て3日目になる。
つまり3日も翔太くんを抱いていない。これは非常に不健康だ。どうしたものか・・・
いつ工事終わるんだろう?
先輩だし追い出すようで聞きづらい。
今日は一日中仕事で、翔太くんの家にすら顔を出す時間が作れない。
〝翔太くん今何してる?〟とメッセージを送ると〝涼太とトランプ♪〟と返ってきた。
蓮 🖤 『ふふっ可愛い///子供かよ』
2人トランプをしている姿を想像する。
翔太くんに甘々の舘さんの事だ、わざと負けてあげるんだろうな。
4日目の朝。今日はオフ。朝から翔太くんのマンションへ向かった。
朝ごはんの買い物を済ませるとレジ袋のガサガサという音も心地良く感じるくらいには心が浮き立っている。
合鍵で部屋に入ると、まだ2人は寝ているようで寝室から静かな寝息だけが微かに聞こえてきた。
買い物袋をキッチンに置くと、寝室を覗いた。
そこには本当なら俺が寝ているポジションに館さんが寝ていて・・・まぁ落ち着け仕方ないだろう。
隣には💢何抱きついてんだよバカ翔太。
幸せそうに館さんの右腕にしがみ付いている俺の彼女。
しかも、右足まで館さんの上に乗せてガッチリホールドして寝ている。
ふぅ、、、落ち着け蓮。これが翔太くんなんだ。
翔太💙 『う..ん・・・涼太💤』
💢この淫乱ヤロー。他の男の名前を呼ぶとはイイ度胸してる。
異常なまでの密着具合に、本当にこの2人って何にもないんだよね?まさか館さん好きだったりしないよな?
蓮 🖤 『まっまさかね』
涼太❤️ 『蓮?おはよう。いつからそこに居たの?』
何でそんな事気にするんだよ。いつから居ようが問題無いはず・・だろ?
蓮 🖤 『おはよう館さん。今来たところだよ』
翔太💙 『んあっ蓮?蓮♡』
布団から飛び起きると、ベットから勢いよくジャンプし、俺を目掛けて飛んできた。
蓮 🖤 『バカうわっあ〜』
涼太❤️ 『翔太!蓮が怪我するだろっ』
翔太💙 『ごめんなさい』
3人で暮らすのも悪く無いかもと思えるような幸せな朝だ。翔太くんを挟んで3人でベットに横になる姿が悠に想像できてしまう。〝カオス〟だ。
朝ごはんの支度をしていると、館さんが例のエプロン姿で登場し、危なく指を切るところだった。
涼太❤️ 『手伝うよ蓮。何からすればいい?』
まさしく日曜日の朝の風景のそれだ。朝から男料理を振る舞う父。〝私も手伝うわよあなた〟
涼太❤️ 『こら翔太、早く顔洗っておいで』
翔太💙 『ちぇ〜ママみたいだ。蓮今日3人で水族館行こうよ』
子供から水族館のリクエストが入った。 久々の休みだ。お父さんは家でゆっくりしたいんだが・・・
翔太💙 『蓮!聞いてるのか?』
蓮 🖤 『あっ?えっうんいいよ』
涼太❤️ 『2人で行っておいでよ。俺は何処か買い物にでも行って時間を潰してくるから』
そうだ!そうだ!まだ一度も2人でデートしてないんだ。よくぞ言った舘さん。
翔太💙 『構わないさ、なぁ蓮?涼太が一緒の方が楽しい』
一緒の方が💢俺と2人だと楽しく無いって言いたいのか?
涼太❤️ 『翔太言い方には気を付けなさい。大勢の方が楽しいって意味だからね蓮ごめんね』
謝られると益々断りづらいじゃないか。
蓮 🖤 『せっかくだから3人で行きましょう。こんな事滅多にないし』
朝ごはんを済ますと、また光の速さで翔太くんが準備をしている。今は館さんと2人で忘れ物がないか確認をしている。
涼太❤️ 『 ハンカチ持った?携帯は?ふふ髪の毛跳ねてる』
何だろうこの2人面白いな。恋人同士に見えたり母と子に見えたり。俺が入ると幸せな3人家族の成立だ。
翔太くんの車に乗り込む。俺が運転。
隣には・・・うん。普通、翔太くんだよね?
何で館さんなんだよ。これじゃ本当にお父さんとお母さんじゃないか。
バックミラーで翔太くんを覗くと?いない。
と思ったら運転席と助手席の間から顔を出して幸せそうな笑みを浮かべてる。可愛い。
翔太💙 『大好きな2人が並んでるのは幸せな景色だ』
もう、俺家族できたわ。
今なら館さんに〝ママおはよう〟からのキスをしてしまいそうなくらいにはこの状況を受け入れている。
涼太❤️ 『蓮・・・変な気を起こさないでね?』
蓮 🖤 『えっ何?どう言う事?』
涼太❤️ 『朝から、日曜日のお父さんの顔をしていたから』
同じ事を考えていたのかと思うと急に恥ずかしくなった。
翔太💙 『蓮、何顔赤くしてるんだ?』
そんな日曜日の家族風景だ。
館さんは途中で工事業者から修理が終わった連絡を受け、片付けもあるからと先に水族館を後にした。
翔太くんは、お土産屋さんで見つけた巨大なサメのぬいぐるみを手にしている。
蓮 🖤 『まさか買うつもり?』
翔太💙 『うん♡どの子にするか迷ってる』
蓮 🖤 『ん?どれとどれ?』
見せてきたのは、同じサメ。
蓮 🖤 『どっちも一緒じゃん』
翔太💙 『何言ってんだ!よく見ろ違うだろっ』
5分ほど悩んで、ふたつ持ってレジに並んでいる。
蓮 🖤 『ふたつ買うの?』
翔太💙 『1人に選べないだろっ。1個は蓮の家に置く。あっでも離れ離れは可哀想かな?もう2個追加で買おうかな』
蓮 🖤 『2個でいいから、お店のサメいなくなっちゃうでしょ?』
翔太💙 『それは良くないな。じゃぁ2個にするよ』
どこまで可愛くて、優しいんだ。
晩ご飯を外で済ませて家に着くとサメを二体ベットに並べて置いた。
デカいな。俺の家には置いてほしくない。
お風呂を済ませてベットに入ると翔太くんはサメをサワサワ撫でている。余程気に入ったみたいだ。
負けじと俺も翔太くんをサワサワと撫でまわしていると〝エッチしよう〟と翔太くんがその気になった。
服を脱がそうとすると、慌ててサメを二体掴むとクローゼットに押し込んだ。
蓮 🖤 『何どうしたの?』
翔太💙 『あの子達には見せられないだろ///』
蓮 🖤 『ふふっ♡どこまで可愛いの翔太』
翔太💙 『んっ♡ぁ、ん〜〜〜…///♡ンァッッ♡///』
俺の上に跨って隘路に俺の熱塊を咥えながら妖艶に腰を動かす翔太くんが頰を赤らめて快感に悶えている。
俺はチラリとクローゼットに目をやる。
巨大すぎて収まりきらない二体のサメが扉を押し開けてしっかりと大人になった翔太くんを見ている。
繋がったままの翔太くんを四つん這いにさせると、見せつけるように腰を打ちつけた。
翔太💙 『あっ///あん、やあっ//…はぁっあん』
〝ごめんねサメさん翔太くんは俺のものだからね〟
コメント
8件
「選べない」しょっぴーは、万一舘様に告られたら選べないんだろうなぁ
個人的には一番好きな回かも。家族として過ごす未来ってないかな?
バカバカしくて、可愛くて、平和回💙🤣🤣