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#Country Humans
市嶋
65
28
あてんしょん
BL(腐要素)有
旧国有(旧国=現国)
この物語は戦争に関する内容が入ります。話によってグロい要素も多々あります。戦争賛美、政治的意図はないのでキャラクターとして見てください。
無理だと思ったらすぐに戻ってください!!
『 余命宣告 』
その言葉が頭をずっとぐるぐる回っている。
俺は必ず一週間で命を落とすという病に罹っているらしい。たまたま、健康診断の結果で病院に行ったら判明したことだった。
原因不明の不治の病
…そう、言われた。これは神様の悪戯か、それとも罰なのだろうか。
「明日…いや、今日からどうすれば……」
「…、」
色々考えたが、特にやりたいこともない。いつも通りに生活したほう良いだろう。そうすれば、慣れてしまえるのかもしれない。
…この恐怖にも。
手は震えていていた。涼しかったはずの院内が今は寒いくらいに感じる。あの時と同じ恐怖の感覚。
少し立て付けの悪くなった病院の自動ドアがゆっくりと開いた。
ふわっ
外に出ると風が全身を包んだ。夏特有の生ぬるい風だ。
「はぁ…」
思わずため息が出た。
この暑さじゃ外にいるのは無理だ。
「…帰るか。」
家の前
家が見えるようになってきた頃。
家の前に人影が見えた。荷物か何かだろうか。そんなことを考えていると、
「あ、日本…!」
そこにいたのはイタリアとドイツ…“現”枢軸国の二人だった。
「ちょうどいいとこに来たんね!」
「インターフォンを押そうと思っていたところだったんだ。」
「ドイツさんにイタリアさん!…今日はどんな用事で?」
「その…一緒に飲みたいと思って」
「今日空いてるんね?」
「まあ、暇ですけど…何もないですよ?」
生憎今日は必要最低限の食料しか冷蔵庫に入れていない。
「大丈夫だ。今日は出前を取る気で来た。」
「そっ…そんな贅沢なっっ」
「たまには贅沢するのも良いだろう。」
「とりあえず中入るんねー!」
ガチャッ
「あ、おい!イタリア!」
「ふふっ…」
思わず笑みがこぼれてしまう。二人は相変わらずだな。
「?」
「ドイツさんもどうぞ入ってください。」
「あ、ああ、お邪魔する。」
ボンッ
小さな爆発音のようなものがした。
「もうこの姿になっていいんねー!」
そう言ってイタリア…いや、イタリア王国はこちらを振り向いた。
「イタ王はもっと警戒しろ。」
イタ王、先輩に続いて俺も“いつもの姿”に戻る。
「この姿は久しぶりですね。」
「…って言っても一ヶ月くらいだがな。」
今の世界では旧国は死んだことになっているが、本当は現国としての姿でまだ生きている。俺…大日本帝国は日本として、他にはイタリア王国、先輩のナチス・ドイツ、今日はいないがソ連もだ。
「ピッツァ食べたいんね!」
「俺はソーセージが食べたい。」
「白米…できれば魚も。」
「ピザはこの間も食べただろ。」
「ピッツァなんね。」
「はいはい、ピッツァ」
たまに集まって、こんなくだらない会話なんかをしたりする。
…この二人にもう会えないのはなんだか寂しい気がする。
「今日はソーセージにしよう。」
「いや、ピッツァなんね。」
「そこは間をとって白米。」
「「「…」」」
一向に誰も譲ろうとしない。
「よし、ここはあれで決めよう。」
「嗚呼。」
じゃんけんっ
ぽん!
にて→✌️
いたお→✊️
ナチ→✌️
「「…」」
「やったあ!勝ったんねー!」
「はあ…またか…三ヵ月前からずっとだ…」
先輩が言った。
「ピッツァはいつ食べてもいいんね」
「そろそろ飽きた。」
「そんなに飽きたならパスタァにするんね!」
「それもこの前食べただろ。」
そんなことを言いながらも俺たちは楽しい時間を過ごした。
「…」
「んん…」
「ピッツァなんねぇ…」
気がつくと二人は寝ていて時間は深夜三時を回っていた。俺も寝るか…。
二人に毛布をかけ、自分もその隣で目を瞑った。
「おやすみ。」
この時間が一生続けば良かったのに。
…なんて思ってしまうのは我儘だろうか。
コメント
1件
うゅさん、第一話読ませていただきました。 余命宣告を受けた直後の、手の震えや生ぬるい風の感覚——あの現実感のない空気の描写がすごくリアルで、胸が締め付けられました。そんな中で訪ねてきたイタリアとドイツとの、ピザかソーセージか白米かでじゃんけんする日常の温かさが、余命の影と対照的で切なかったです。「この時間が一生続けば良かったのに」というラスト、心に残りました。 続きがとても気になります。