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あてんしょん
BL(腐要素)有
旧国有(旧国=現国)
この物語は戦争に関する内容が入ります。話によってグロい要素も多々あります。戦争賛美、政治的意図はないのでキャラクターとして見てください。
無理だと思ったらすぐに戻ってください!!
『 余命宣告 』
その言葉が頭をずっとぐるぐる回っている。
俺は必ず一週間で命を落とすという病に罹っているらしい。たまたま、健康診断の結果で病院に行ったら判明したことだった。
原因不明の不治の病
…そう、言われた。これは神様の悪戯か、それとも罰なのだろうか。
「明日…いや、今日からどうすれば……」
「…、」
色々考えたが、特にやりたいこともない。いつも通りに生活したほう良いだろう。そうすれば、慣れてしまえるのかもしれない。
…この恐怖にも。
手は震えていていた。涼しかったはずの院内が今は寒いくらいに感じる。あの時と同じ恐怖の感覚。
少し立て付けの悪くなった病院の自動ドアがゆっくりと開いた。
ふわっ
外に出ると風が全身を包んだ。夏特有の生ぬるい風だ。
「はぁ…」
思わずため息が出た。
この暑さじゃ外にいるのは無理だ。
「…帰るか。」
家の前
家が見えるようになってきた頃。
家の前に人影が見えた。荷物か何かだろうか。そんなことを考えていると、
「あ、日本…!」
そこにいたのはイタリアとドイツ…“現”枢軸国の二人だった。
「ちょうどいいとこに来たんね!」
「インターフォンを押そうと思っていたところだったんだ。」
「ドイツさんにイタリアさん!…今日はどんな用事で?」
「その…一緒に飲みたいと思って」
「今日空いてるんね?」
「まあ、暇ですけど…何もないですよ?」
生憎今日は必要最低限の食料しか冷蔵庫に入れていない。
「大丈夫だ。今日は出前を取る気で来た。」
「そっ…そんな贅沢なっっ」
「たまには贅沢するのも良いだろう。」
「とりあえず中入るんねー!」
ガチャッ
「あ、おい!イタリア!」
「ふふっ…」
思わず笑みがこぼれてしまう。二人は相変わらずだな。
あま
213
#SDGsヒューマンズ
「?」
「ドイツさんもどうぞ入ってください。」
「あ、ああ、お邪魔する。」
ボンッ
小さな爆発音のようなものがした。
「もうこの姿になっていいんねー!」
そう言ってイタリア…いや、イタリア王国はこちらを振り向いた。
「イタ王はもっと警戒しろ。」
イタ王、先輩に続いて俺も“いつもの姿”に戻る。
「この姿は久しぶりですね。」
「…って言っても一ヶ月くらいだがな。」
今の世界では旧国は死んだことになっているが、本当は現国としての姿でまだ生きている。俺…大日本帝国は日本として、他にはイタリア王国、先輩のナチス・ドイツ、今日はいないがソ連もだ。
「ピッツァ食べたいんね!」
「俺はソーセージが食べたい。」
「白米…できれば魚も。」
「ピザはこの間も食べただろ。」
「ピッツァなんね。」
「はいはい、ピッツァ」
たまに集まって、こんなくだらない会話なんかをしたりする。
…この二人にもう会えないのはなんだか寂しい気がする。
「今日はソーセージにしよう。」
「いや、ピッツァなんね。」
「そこは間をとって白米。」
「「「…」」」
一向に誰も譲ろうとしない。
「よし、ここはあれで決めよう。」
「嗚呼。」
じゃんけんっ
ぽん!
にて→✌️
いたお→✊️
ナチ→✌️
「「…」」
「やったあ!勝ったんねー!」
「はあ…またか…三ヵ月前からずっとだ…」
先輩が言った。
「ピッツァはいつ食べてもいいんね」
「そろそろ飽きた。」
「そんなに飽きたならパスタァにするんね!」
「それもこの前食べただろ。」
そんなことを言いながらも俺たちは楽しい時間を過ごした。
「…」
「んん…」
「ピッツァなんねぇ…」
気がつくと二人は寝ていて時間は深夜三時を回っていた。俺も寝るか…。
二人に毛布をかけ、自分もその隣で目を瞑った。
「おやすみ。」
この時間が一生続けば良かったのに。
…なんて思ってしまうのは我儘だろうか。
コメント
1件
うゅさん、第一話読ませていただきました。 余命宣告を受けた直後の、手の震えや生ぬるい風の感覚——あの現実感のない空気の描写がすごくリアルで、胸が締め付けられました。そんな中で訪ねてきたイタリアとドイツとの、ピザかソーセージか白米かでじゃんけんする日常の温かさが、余命の影と対照的で切なかったです。「この時間が一生続けば良かったのに」というラスト、心に残りました。 続きがとても気になります。