この作品はいかがでしたか?
116
この作品はいかがでしたか?
116
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
今回ちょっと謎です
白さんとらびまる出てきます
らびさん悪魔設定です
学校の休み時間
いつも通り図書室に行き本を読む
読み終わった本を片付けようと席を立つと
外でサッカーやドッジボールをしている
同級生たちが目に入る
見てわかる通り
僕には友達と言える人がいない
だからといって退屈しているわけではない
こんな風に毎日図書室に通って
本を読むのが僕の日課
今年で僕は6年生だけど
6年間ずっと図書室に通い続けてきた
元々本を読むのが好きで
人と関わるのが苦手だった僕
図書室の本はほとんど全部
読んだんじゃないかな
「ん〜……」
次は何を読もうか、と
うろうろしていると1冊の本を見つけた
「…なんこれ」
見た目からして古そうな本
「こんな本あったっけ…」
新しく図書室に置かれた本だろうか
表紙の文字は日本語で書いていない
なんて書いてあるのだろうと思いながら
席に着き、本を開いた
「あ〜…」
内容ももちろん
他の言語で書かれているため
どんな説明かは分からないが
図表でなんとなくわかるような内容
恐らく悪魔か架空の何かを召喚する方法だろう
そのよくわからない生き物は
一つだけ願いを叶えてくれる代わりに
魂をとる…みたいな
でも魂をとるのは、その召喚した人が
死んでからみたい
「へー…」
多少好奇心があったため
その本を家に持ち帰り試してみることにした
——————‐—————–‐——
「こうして…」
「できた…!✨」
しかし、何かが出てきそうな気配はない
まぁ所詮こんなのは昔の人達の__
「ん…っ、ゎ!?」
「眩しっ…!」
ぁ゙ー、なんやねん…
「…え、?」
お!?人間やん!
お前が俺の事召喚したんか?
「え、まぁ…はい…?」
うわー、こんなとこ来るん
久しぶりやなぁ
黒い羽を生やして
悪魔の仮装をしているようなうさぎが
あの本に書いてあった生き物なのかと
疑問を抱く
んで?願いはなんや?
「え、ね、願い…ですか…?」
なんや、お前願い叶えたくて
俺の事呼んだんちゃうんか?
「えっと…僕は、なんというか…」
「好奇心でやってみただけで…」
はぁー!?300年ぶりに
やーっと魂貰える思たのに!
「え、っと…ごめんなさい…?」
あ゙ー…まーええわ、
なんでもええから願い言うてみ!
「な、なんでも…?」
なんでも!
「そんな急に言われても…」
…まぁお前の気持ちはわからんでもないし、
しゃーなし1週間だけ待ったるわ
その間に願い考えとけよ?
そういうとうさぎのような生き物は
いなくなってしまった
「…1週間…、」
——————‐——————-‐——
おいお前!
「なんですか?」
まだ願いは決まらへんのか!?
「まぁ、はい…」
「別に叶えたいこととかもないですし」
なんかしらあるやろ!
例えば〜…ほら!
お前あいつらに虐められとったやろ?
今なら見返せるチャンスやで!!
「いや、そんなこと言っても…」
なんや、なんかあるんか?
「別に僕虐められてる自覚ないですし」
「それに、なんでも願いが叶うんだから
こんなことに使ったら勿体ないでしょ」
な゛ー…いい加減にしろよー!
「えぇ…」
それからというもの、僕が学校に居ようが
トイレにいようがお風呂にいようが
どこにでも着いてくるようになった
ちなみに、このうさぎは僕以外の
誰にも見えないらしい
なぁ、頼むって…
「えー…なんでそんな急かしてくるん」
お前の願い叶え終わるまで
次の人間のとこに行かれへんのや…
「どーせ僕が死ぬまでおることになるやろ?」
願い叶えたら別の人間のとこ行けんねん
んでお前が死んだら魂貰う感じや
「なるほど〜…?」
せやからはよ願い言えって!!
「え〜、だってー…」
だって、僕の願いはもう叶っちゃったんだもん
僕は昔からペットが欲しかった
一人っ子で、友達もいなくて、
両親は共働きで、家に帰っても1人で……
寂しかったから
でも住んでる場所はペット禁止だし
両親は反対するしで買えなかった
でもこの前、君が来てくれた
最初は「なんだこいつ」ぐらいの気持ちで
君を見ていたけど、
家を出る時も、学校に行く時も、
学校に着いてからも
ずーっと僕の隣にいてくれる
それに、わんちゃんやねこちゃんだと
抜け毛とか糞の後始末とか散歩とか、
色々めんどくさいとこがあるし
ご飯あげたりおもちゃとかリードとか、
その他もろもろに費用がかかるけど
君はどうだろう?
ご飯は食べないしおもちゃもいらない、
糞の後始末も散歩も必要ない
それになにより、僕にしか見えなくて、
話すことが出来る
こんなに最高なペットが他にいるだろうか?
願い事を言ってしまったら…
君はどこかに行っちゃうんでしょ?
そんなことなら、
僕は一生 願い事なんてしないよ
だって…なんやねん?
「やっぱなんもな〜い!」
も゛ー…ええ加減にしろよー゛!
一生僕のペットで居てね
「僕の願い事」
end