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夜、阿部ちゃんから折り返しがあった。
💚「勉強してたら珍しく過集中しちゃって、全然気づかなかった。連絡遅くなってごめんね、何かあった?」
🖤「いや、何もなかったけど…声が聞きたくて」
💚「そっか、それはお待たせしました」
ビデオ通話を繋いで、今日のことを一生懸命話した。
昼寝したら夕方になってたとか、さっき星が綺麗だったとか、期間限定のアイスを見つけたから買ったよとか。
阿部ちゃんはいつもと変わらない優しい笑顔で相槌を打って聞いている。
一緒に食べようねと言えば、楽しみだと返ってくる。
その柔らかい声に、胸がいっぱいになる。
こんなに好きで、こんなに会いたいと思うのに、阿部ちゃんからの同じ思いに自分は応えようとしなかったんだ。
🖤「阿部ちゃん」
💚「うん?」
🖤「俺…阿部ちゃんより大切なものなんてないのに、ずっと甘えててごめんなさい」