第12話 風邪を乗り越えます!2/2
前回までのあらすじです
風邪にかかりました。以上です。
「……ん、」
下から物音が聞こえて、それで起きてしまいました…。
うわ、首元が汗でびっしょりだ…着替えるか。
「失礼しま〜す」
ガチャッ
「え?」
ん?ラキ君?なんで家に…。
手にプリント…あーね。プリントを届けに来てくれたんですか。
その前に…私今、裸ですよね?
「あっ。ごめん。ノックするの忘れてた」
「それ以前の問題です!早く出てってください!」
ペチンッ!
終わったぁ…ラキ君に裸見られちゃったァ…。
にちのうcv.風邪の美里
「もう入って大丈夫ですよ」
「失礼しま〜す」
今度は、しっかりと大丈夫な状態でラキ君を呼びました。多分大丈夫です。
「ご、ごめんなさい。いきなり叩いてしまって」
「まだ痛いのぜ」
「本当にすみません。ゴホッゴホッ」
でもあれはノックもしないで入ってきたラキ君が悪いですよね?
「大丈夫?横になってていいよ」
「ありがとうございます」
そして、私はもう一度ベッドに身を委ねました。
「あ、これ。プリントと、風邪に良さそうなもの。どうぞ。それじゃ、僕はミッションを達成したから帰るね」
「ま、待ってください」
「ん?どうしたの?」
「あの、1人でいると心細いので。そばに居てください…」
さっきの衝撃のせいで目が冴えてしまいましたのでね。これはラキ君への罰です!
「わかった。そばで見ていてあげるよ」
「ありがとうございます。本当に」
寝る気は無いけど、ベッドに横になってみたら、突如として睡魔が襲って来ました。私はそのまま寝落ちしてしまいました。
にちのうcv.ラキ
あれ?今回はあまり寝付けなくて早く起きてしまいました。
ラキ君…も寝てますね。私の膝の上で。
そうだ!日頃の感謝と言う理由で膝枕しますか!
「ん〜ん」
「あ、ラキくん起きましたね」
「あれ?美里さん。体調はどう?」
「ラキくんがそばに居てくれたから、すぐに良くなりました」
「そう。それは良かった」
「そして今、感謝の気持ちを込めて膝枕をしています」
「は?え?」
そしたら、ラキ君が顔を真っ赤にして、慌てて起き上がりました。
「あれ?もう終わりですか?」
「さすがにね!?でも、美里さんの体調が良くなって、僕は嬉しいよ」
「私も嬉しいです。明日は学校に行けそうですよ」
そう言ったら、ラキ君は少し嬉しそうな顔をしたあと、後ろを振り向き、ドアノブに手をかけました。
「それは良かった。それじゃ、僕は帰るね」
「はい。私のわがままを聞いてくれてありがとうございました」
「うん。じゃあね」
「バイバイです」
そして、ラキ君がいなくなった部屋で私は、薬を飲み、もう一度寝ましたとさ。
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